本人とコミットする人のみ、決めることが出来る。
昔のメモに、こんなことを書き留めたことがあります。
他の人が言う答えは、参考意見でしかない。
本当に自分にとっての答えを答えることが出来るのは自分でしかない。
これについて、もう少し考えてみたいと思います。
現実の社会においては、正解がいくつもありえます。いつも判断材料・予測知識があるものばかりではありません。迷うことも多いですね。
時間が十分にあれば次の2つを準備したいところです。(A)判断材料を集めること。(B)社会の中のメカニズムなどの「知」を沢山学ぶこと。こうしたことも大切です。ですが、そういうことをする時間がない時もあります。たとえば、目の前でプラントが爆発しそうなとき。絶対に正しい正解が分からなくても、何かの手は打たないといけないわけです。そんなときにこういう状況に追い込まれます。
いろんな選択肢から、唯一つの選択肢を選ぶ。
不完全な判断材料しかなくても。
これ、「創る人」「変革する人」「切り開いて先頭を走る人生」には幾度もあることです。どの選択肢を選びとるか。そこには互いに関係しあう3つのやり方あります。
(1)経験に基づき直感で決める。
(2)十分な論理的思考で決める。
(3)広く意見を聞いて、参考にして決める。
(3)は、誰かの意見を聞き参考にするとしても、それを、自分の決定として決めるのは本人のみ。自分が出した答えだけが、その人にとっての答えなんですね。
(3)の方法を取るときに、アドバイスをする人も、される人も、それは「参考意見でしかない」ということを理解したうえで会話がされます。答えを相手に強要できるのは、その選択肢の実行を共に行う人だけです。つまりコミットメントと強要はセット。この辺はアドバイスをするときも、アドバイスをもらうときも、きちんと抑えておきたい基本構造です。
本人とコミットする人のみ、決めることが出来る。
どこかの本にもきっと書いてありそうですが、私なりの経験を通して長い時間をかけて抽出した一文です。これからは自信を持って、そう表現していきたいと思います。