プロフィット・ゾーン。戦略チェックリスト。
世の中は休暇に入りました。私は好きなことを仕事にしているので、休日も平日もあまり変わりなく、PCに向かい、書籍を読み、文章を書く、という日々です。違いは、休みの日は、企業訪問がなく、その分、MOT(技術経営戦略論)の研究者としての思考が強くなる、傾向があります。博士課程の(休学中といえど)社会人学生でもありますから。
さて、『ザ プロフィット』の著書Slywotzky氏の書籍を、このところ、読み薦めています。今手にしているのは『プロフィット・ゾーン経営戦略(原著:THE PROFIT ZONE)』です。
この本の最終章に興味深いリストがあります。(同書、P318より引用、加筆修正)
自社をプロフィット・ゾーンへ移動する
「ビジネス・デザインを修正し、移り行くプロフィット・ゾーン内にとどまるために必要な技術―誤りを犯すというリスクの引き下げに役立つ技術ばかりでなく、顧客の優先事項を明確化し、業界内のプロフィット・ゾーンを発見し、正しいビジネス・モデルをデザインし、さらに収益性を戦略的にコントロールする技術」
1.自社の顧客は誰か
2.顧客の優先事項はどのように変化しているか
3.自社の顧客となるべきなのは誰か
4.自社は顧客への価値をどうすれば増加できるか
5.自社はどうすれば顧客のファースト・チョイスとなれるか
6.自社の利益モデルはどのようなものか
7.自社の現在のビジネス・デザインはどのようなものか
8.自社の現実の競争相手は誰か
9.最も手強い競争相手のビジネス・デザインはどのようなものか
10.自社の次なるビジネス・デザインはどうあるべきか
11.自社の戦略的コントロール・ポイントは何か
12.自社の価値はどれくらいか
「自社の経験に照らして、各質問に答えて欲しい。提示された技術を用いるだけでなく、それらを独自の考え方で応用して欲しい。自信を持って前進することが重要だ。そうすれば、プロフィット・ゾーンへとたどり着けるだろう。」 (引用ここまで)
11番目の「戦略的コントロールポイント」は他の用語に比べて補足が必要な(そして重要な)用語だと思います。次のページでご紹介します。