「私にしか出来ないこと」という視点。
「私にしか出来ないこと。」そんなことが世の中にいくつあるだろうか。そんなことを時々思います。いくつもあるならば、それは幸せなことだと思います。
私にしか出来ないこと、という視点で、仕事の位置づけ方を考えてみたいとおもいます。
「私にしかできないこと」か、それ以外のこと(=他の人にもできること)で仕事を分けた場合、それは必ずしも、「収益になること」とそれ以外のことの区分とは一致しません。図にするとこうなります。

右上は、言わずもがな。独自の価値を提供できる仕事です。人から感謝されるような仕事が出来るフィールドですね。
大事なのは、右下、だと思います。つまり、当面の収益性はないけれど私にしか出来ない、というタイプの仕事です。
ニーズ・ゾーン:充分な資金を持っていないけれど、私しか出来ないその作業を、必要としている人たちがいる。そういう作業を表しています。
シーズ・ゾーン:世の中にそれを必要としている人がいるのか、明確ではないけれど、非常に高いレベルで出来るある種の作業。それを表しています。
端的にいえば、これは、次第に上に上がっていくものだとおもいます。なので、右下のことは、シーズゾーンでもニーズゾーンでも、全力でやるべきだと、私は思っています。損得、という言葉はここでは判断を遅延して、「自分しか出来ないことならば、とにかく、やるしかないでしょう。」と腹をくくる。それでいいんじゃないかと思います。
コストがかかってみいりは少ない。でもそれは短期的なものです。そこに充分な投資をするといずれその作業は上に上がっていきます。近い未来に、幸せな仕事へ。
「私にしか出来ないこと。」
それを見つけたなら、迷いなく思いっきり、やっていく。そういうシンプルな行動原理で行くのも、人生、いいかもしれませんね。少なくとも私は、自分のアンビシャスの中心部へ踏み込んでいくには、それが最良の方法だと思います。