ビジネスプラン・アウトライン(エッセンスが凝縮された「事業の縮図」)
9月19日。大滝先生による起業家のための経営戦略の講義を受講してきました。
今日はビジネスプランのアウトラインについて。特に、ビジネスプランを見る人は何を見たいのか、中心に、効果的なビジネスプランの書き方を教わりました。
いただいた資料を基に、ビジネスプランの7項目を一枚のシートにしました。

7項目のうち、第1項目は「サマリ」です。ですが、これは、全ての必要な項目を書いて、最後に書くもの、ここからかきはじめると筆が止まってしまう、とのことでした。
(確かに、私も経験があります。ビジネスプランコンテストのフォーマットを頭から埋めようとするとはじめの方に書いたボックスの中身を、最後に書き換えたりしたことが。最初に時間をかけて書いたのですが、最終的には全体要素が出てくれば、自然とかけました。とはいえ、はじめにサマリを一度書いておくと、そこの時点でざっくりとした方向付けは、あぶりだせるので、良いとも思いますが。)
第2項目、第3項目は、「ビジョン、ビジネスシステム/ビジネスモデル、事業目標」「市場・製品および市場戦略」です。これらの各項目が複数の重要な要素を持っているので簡単ではありませんが。この後の項目は見せる先、事業内容によって全てが必要ではありませんが、この第2項目、第3項目は、必ず必要な項目。事業プランをざっくりを考えよう、といえば、この2大項目を考えることに、ほかなりませんね。
なお、ここで言うビジネスシステム/ビジネスモデルは、「事業の仕組み」と同等の意味としておっしゃっていました。私は説明を聞いて、いわば「収益を創造する事業の構造」だと感じました。
なお、投資家やビジネスプランの精査をする人が見て、「ビジネスシステム/ビジネスモデル(事業の仕組み)」についてよく質問をするのは次のようなものだそうです。
・業務の流れはどのようなものか
・どのようなステークホルダー(利害関係者)が発生するか
・事業の成功要因(KFS)は何か
・どこ/誰から売上を上げるのか
・費用はどのようなものになるか
・どのような収益構造になるのか
ちなみに、よく出る質問、つながりで、「ビジョン」について、ビジネスプランを精査する人がよくする質問は次のようなものだそうです。
・どのような事業の将来像を描いているか
・どのような経営理念(使命・価値観)を持っているか
・事業を通して実現したいことは何か
・株主、顧客、従業員等のステークホルダーにどのように貢献するか
その他の項目ついても大変興味深いお話をいただきました。
なお、戦略のを学ぶために、推薦図書を教えていただきました。
経営戦略―論理性・創造性・社会性の追求 (有斐閣アルマ)
大滝先生の講義はもう何度も受講しているのですが、毎回、非常に沢山のメモ(速記メモ)をとります。そのたびに新しい気付き、新しいアイデアが浮かびます。良い講義というのは、聴く人に様々なアイデアをもたらしますね。