人や信頼する情報源が紹介するスタイルを狙え。
要らないものを作って、一生懸命売り込みつづけることを「要らない物屋」といいます。顧客起点、提供価値起点は常に起業家にとって重要な視点です。
市場が欲しいものを作ることができるとハッピーです。ほしいと思う人にうまく売ることが出来れば、商売が成立し社会に価値創造できます。
売らずに売る、というのが、さらに、一つ上の姿です。
欲している人が見つけてきてくれるのが最も高い価値を提供できます。いる?といわれて欲しくなった人よりも、欲しいので探してきた人の方がはるかに効果があります。
では、そういうケースを増やすにはどうすればいいか。
それは、こうです。
1、自分が価値を提供したいお客層をよく観察する。
2、彼らは自分の提供したいサービスを欲するような場面(窮地に陥った場面)で、誰に(どこに)相談するか、を見出します。
その、相談を受ける人が、自分のサービスを紹介してくれると理想的に価値提供できる訳です。
3、なので、営業するべき相手は、「(ターゲットユーザからその手の)相談を受ける人、機関」となります。
そういう人には、同じような相談が複数来るので、営業効果も倍化します。
そして何よりいいのは、自分の営業する相手は、それの購入者でない、ということです。買う人に営業するのはどうしてもした手に出がちですが、買わない人に営業する分には「情報発信」や「ご報告」というスタイルで営業活動ができます。これは、お互いに気が楽。
キャッチコピー的に言えば、「インフルエンサー・マイク」とでも言うべきものです。売らずに売るには、人や信頼する情報源が紹介するスタイルを通じて、ターゲットに情報を。
追記:
プレスリリースを行なうことでメディア掲載を狙う、というのも、一種のインフルエンサー経由の情報拡散です。主にBtoCにおける場合。