2008.05.08 ベンチャープラン「音co知心」 「人間等の運動体の状態に応じて楽曲データを生成し、これを楽曲として再生する」技術先の音楽創作ツールについて、既存技術をIPDL(電子特許図書館)でしらべてみました。するとヤマハから興味深い技術が出されていました。 楽音制御装置(特許公開2006-251053) 特許の詳細を見ると、おもしろい技術ですね。身体の動きや心拍数で曲のテンポを変調する。体の動きに応じて曲の要素パターンを選択していく、といった基礎技術がかかれています。 これまでのiPodでは用意した曲を聴くだけでしたが、このデバイスが実現すれば最適運動をもたらすミュージックポッドができそうです。 映画やドラマの曲選定について、これまでの考え方が変わる可能性があると思います。これまでは、ドラマのそのシーンのテイストにあった音楽を判断して、曲をえらんで重ねる、という作業がありました。今の時点では当たり前の作業です。これは実際は「感性的なテイストを判断して、マッチングする」という作業を限られた作り手がしている作業です。 主人公が何かを目撃し、走り、そして、力尽きて座り込む。そのシーンに何があうのか、それにあった曲を選らぶ。 このヤマハの技術ができると、これからは、その主人公の動きを取り込んで、その場面場面にあった楽曲を作り、ドラマのシーンにかぶせることができるようになる可能性があります。より、場面にマッチした音楽を、フィットさせることができるでしょう。 これまでの選曲という作業がなくなるわけではないと思います。ある場面では、そういう作業が代替えされる、という形です。バラエティー番組の効果音、BGMなどをリアルタイムで作りながら番組が進むようなニーズがありそうです。 ホームビデオにおいても被写体の動きに応じてBGMを設計する技術ができるかもしれません。この場合はバイタルデータを取るのではなく、モーションから相当する情報を取り込むことになります。 音楽創作ツール、には、大きな可能性がありそうです。 « 音楽創作ツールに成長市場の兆し 自分の大好きなことをしないのは危険なのだ。 »