100円ショップで揃うもので再現できる、というコンセプト
発想支援のツールを開発しているプロジェクトのリーダをしているのですが、ブレスターや智慧カードのように、製造すればかなりのクオリティーが必要で、製造単価も開発費用・流通コストを考えると、相当に高い価格構成になります。
しかし、商売ありき、の仕事ではなく、志ありき、の仕事ですから、できれば、無料で楽しんでもらえるようなものもたくさん世の中に出したいと思っています。
ブレスターAIRは無料で使えるオンラインのシステムです。それらかITmediaでの次の連載の中には、既存のアイテムと100円ショップでて手に入るものだけ使って、発想を引き出す道具化する、というものが登場します。
私は思うのですが、ITは情報がほとんど無料です。しかし有形物を必要とする知の場合は、どうしてもそれなりにお金がかかる事業の仕組みが必要なります。それを意図する場合もあっていいわけですが、そうでない場合もあります。
ノウハウを広く知って使ってもらいたい、というときには、有形物を、うまく工夫して、100円ショップで売っているものだけ買ってきて、それが再現できれば、いい、とだいぶ前から考えています。情報はネットでとる。必要なアイテムは近くの100円ショップで数百円で揃う。そういうスタイルだと、コストも低いし、急なワークショップ時にも、なんとか手に入れられます。
そういう知識の提供の仕方、というのもありかもしれませんね。
「100円ショップのアイテムだけで、発想を引き出す道具を作る本」なんて、いかがでしょうか。人間はモノに知識のよりしろとして安心感を得たい、という傾向があります。また、人間は「自分で創ったものにより高い価値を感じる」特性があります。その意味では、アイテムがあったほうがいいけれど、できることなら、それは手作りしてもらったほうが、有効度が高い。そう思います。
(もちろん、そういうレベルでは全く提供できない知識セットもあります。手作りしたら膨大な部品点数がいるとか、相当な細かい作業がいる、というものはまずNGですし、ある程度単純な知識セットでないと、無理が出てきます)