お客さんへの愛があればこそ
先日、若いビジネスパーソンと話していて、私が言ったことのなのですが「それは、収益とか、能力とかの問題じゃない。お客さんへの愛があれば、お客さんの使いやすい・やりやすいを作り出す」「お客さんへの圧倒的な愛が製品のフォルムに宿る、そういうことじゃないかな」と。
私は仕事を引き受けたら、そのクライアントを愛して、どうしたらよりよい状態になるのか、一緒に考えよう、ということが視座になります。「私は」「あなたが」ではなく「私たちは」が思考の主語に。
しゃくし定規な付き合いではなく、ときに友人として、ときにパートナーとして、相手とディスカッションをしています。時々、それでは、失礼にあたるかしら、とおもう気持ちもありますが、それ以上に意志疎通の有効性を言い訳にして、ざっくばらんな文体でメールをしあいます。
私の仕事への情熱、クライアントとの距離感、クライアントの満足度は、すべて「お客さんへの愛があればこそ」だと思います。私が評価されるとか、私がうまくやれるとかは、全く考えない。そういう視座は一切いれない。そういう徹したものを、常に持っていたいと思います。
お客さんへの圧倒的な愛が製品のフォルムに宿る、
そういうことじゃないかな
石井力重