創作をする人に向けた仕事
今日は早朝から創造支援のあるクライアントのために、分析的な仕事をしていました。
この案件は、創作をする人に向けた仕事で、いつもの商品開発、事業開発系とは、土俵が違います。でも、創造の本質には、共通するものがあります。なので、今日一日はじっくりと「クライアントの描いた講義用教科書」を読み返し、メモをとりました。
シナプス風にメモをとる変わったメモ法「マインドマップ」というものでメモをとりました。
また、その方とのこれまでのメールのやりとりを、ざっと要素化して拾い上げました。
講義用教科書とやりとりしたメール深く読み、要素を拾い上げたところで、今日の作業は終わってしまいました。
ちなみに、あと半日あれば、するはずだった作業はこうです。
STEP1「要素の上位20%抽出」
大事な要素でこうせいされている単語群、
しかしその中でもさらに重要な20%はどれか。
選ぶ作業は、「短時間で、俯瞰的な認知をする力」を活用します。
メモを紙に出力して、すべてをいっぺんに、見まわして
「これは、重要」というものに
蛍光マーカーでマークします。
STEP2「20%要素の構造化」
上位20%の要素を構造化して、グループにまとめます
並列のグループは、グループ同士の概念上の近さを基準に、並べます。
対立や補足関係のグループは、認知しやすいように、適宜、配置します
STEP3「残りの80%を流し込む」
構造化された骨子は、いわば、概念上の広域MAP。
残らせた80%は、詳細MAPで初めて見えてくるもの。
骨子にフックをもたせるようにして、
残り80%を主たる構造につなげます。
STEP4「流しこめないものを処理する」
流しこもうとしたが、フックが形成できなかった要素が
出てきます。必ず。
これは、関係性が、認知できていないものです。
フックを形成するために、
その位置づけ、か、他の要素との関係性、を
さがす、あるいは、補う(生成する)ことが必要です。
あるいは、話の主題には、のってこない要素。
こんな感じで、創造支援をしています、という一例の紹介でした。ビジネス系、開発系は、かなり、創造のプロセスに対して、科学がすすんでいます。しかし、作品作りなど、アートに近い分野になるほど、その物差しやらプロセスは、良く分かっていません。そういう未踏エリアを科学するには、上記のような「シンプルモデル化」作業をして、お手伝いをしています。