マインドマップで概念を整理する
今日は、ある創作のプロの方の資料を分析しています。iMindMapというソフトウエアをつかって、その方の執筆された文章から、概念要素を拾って、その後に、可視化して、概念構造の編集をおこなう、という作業です。
こんな手順です。
1.文章を読みこむ。概念要素を、マインドマップに書き留める
数十ページの文章を、6枚くらいのマインドマップにする作業でした。だいたい、集中して16時間くらいかかります。
2.マインドマップを紙に出力する、貼り合わせる
ソフトウエアで書いていくと、大きなマインドマップになります。なので、1つのマインドマップの紙出力はA4サイズ1枚でおさまりません。出力機能3×3(つまり9枚)で出します。マインドマップ1枚につき9枚のペーパーが出力されます。貼り合わせる作業は結構大変。1時間くらい。
3.紙のマインドマップを、俯瞰。重要である概念要素、枝、にマークする
大判の6つのマインドマップに対して1時間くらいかけて、重要概念をマークしていきます。写真は一例。

マインドマップにした時点でもかなり重要概念を拾ったはずですが、紙に出すと、俯瞰しやすくなって、重要度の特に高い部分を見出しやすくなります。
4.しばらく情報を頭の中で熟成させる
「要は、こういうこと」というざっくりした表現を、頭ができるようになるまで、すこし細かいことを、わすれる、という作業です。しばらく他の企画の打ち合わせをしたりします。30分~1時間くらい。
5.キーワードを再度拾う
マインドマップにマークした重要概念を、項目立てて、「キーワード」として列挙していきます。キーワードだけなので、単語の羅列になりますが、各章ごとに、重要概念だけひろってみただけでもかなり内容の把握ができます。時間にして2時間くらい。
6.考察と提案を書く
キーワードを用いて、概念を再構築しよう、という段階に入ります。何度もふるいにかけてのこった要素なわけですが、それを組み上げてシンプルモデルをつくります。そして、そのモデルに、肉付けしていくように、その他の物事をそこに張り付けていきます(再構築の作業)。ただし、今回は、相手の方がプロの作家であるので、私は具体的なシンプルモデルの提示まではしません。その代りに、考察の切り口、シンプルモデルの基本的な考え方、考察、提案、という形でレポートに記します。
※このレポートははじめは話し言葉のように、だらららっと書いてみます。そして、それらを、わけて、章立てて、位置づけを与えて、整えます。
だいたい、この作業が2時間くらいです。
こんな手順で、概念を整理しています。
この作業、自分自身の創作物に対してもできると、いいなぁとおもいます。いま、本を書いているのですが、編集者の方に直しを入れてもらっています。自分でも気が付いている点をコメントしてもらったのですが、それをもとに大幅な「知識要素の組み替え」をしたいなぁとおもっていました。上記の作業をするかなぁ、と検討しています。