ブレスト影響要因?感情と意志の17のポイント
オズボーンによると、その文献「創造力を生かす」の10章、11章には、先の分析に続いて、興味深い記述がある。
要約すると、感情と意志が連想の二大源泉(推進力)だ、という。
10章から抽出されるポイント
・愛
・悲しみ
・憎悪
・金銭的欲望
・知的冒険の精神
・自己実現(という美名をつけた虚栄心)
・困難
・貧困への恐怖
・努力の習慣
・努力の習慣にもとづく遊び
11章から抽出されるポイント
・自分と向き合う時間と場所
・期限を設ける
・共同作業をする
・メモを書く
・割り当てを課す
・目標を限定する
・継続する
感情ベースの10章、意志ベースの11章。どちらも興味深い。
たとえば「愛」というものをブレストの促進要因と仮にかんがえるならば、どういう実験があるだろう。知的冒険の精神では?遊びでは?
「期限を設ける」ということもブレストの促進要因になるかもしれない。60分、という大きな期限設定もあるし、もっと5分単位でとか30秒単位で、期限が来て、それが連続して全体の60分を構成した場合は、どうなのか、といった実験も考えられうる。
「割り当てを課す」についても興味ぶかい。これはそして、デリケートだ。10章では「支配」的な環境は創造性によくないと言及している。ブレスト内でどういった形でかの「ノルマ」という概念はうまく設計すれば、11章の促進要因として有効に機能し、下手に設計すれば10章のブレーキとしての要因を形成してしまうだろう。実験の設計でおもしろい特性が見出せる可能性がある。
メモ:ブレストがうまくいくかどうかの仮説と実験を、企業の企画統括系の部門で行っている事例を時折うかがう。そうした実践者たちとの情報交換を通じても、深めたい。