『考具』、アイデア出しのすばらしい本です。
ここまで何度かご紹介してきましたアイデアに関する話題は、先人の書いたすばらしい本から学んで自分で試してみたものをご紹介してきました。その中でもっとも、実践しやすい方法をたくさん紹介しているよい本の一つが『考具』(読み:こうぐ)です。加藤昌治さん(博報堂)が2003年4月に阪急コミュニケーションズから出された本です。難しい話は一切なし。でもいたるところに、「発想する」という頭脳の活動の本質をついたコトバがちりばめられています。
私はアイデアプラントを実行する前にこの本の存在を友人から教えてもらい読み始め、じっくりと実践しながら、反芻しながら、昨日読破できました。(早く読める人ならば2日間で読める分量です。)もうこの本自体が、アイデアの塊です。アイデア出しの方法に関するあふれんばかりのアイデア。アイデア志向の方がこの本を読んだら、そのアイデアのセンスにきっとある種の感銘をうける、そう思います。
アイデア出しの代行事業を行う組織、というのは感性知性を真正面から扱うので、メンバーの意識作りに結構なミソがあります。一種のノウハウ。(ちなみに将来は、こういう発案の促進される組織作り、意識作り、今日から使えるアイデア出しの技法、などを企業向けに行う教育事業もできたらなぁ、と思います。)その中でちょうど言いたかったズバリのコトバが、さらりと書いてあります。あちこちに。その部分に付箋を貼ったら、写真のようになりました。もう、付箋紙というよりも、モヒカンのような様相。付箋をたくさん貼ることは今まであまりなかったのですが、この本は特別です。
いつの日か、この本の著者の方にお会いしてみたい、その時には、もっと使い込んだこの本にサインをもらいたい、という密かな目標を立てています。