検索読書という方法
この4月から、定期的に大学院に通い始めて、ゼミの文献量に必死になっています。その中で、ScanSnapがとても役立っています。文献の紙束をざざざっと読み込んでおいて、出張先で読んでみたり、それから、ときどきは文献を読み切る時間がない場合にゼミ中にPDFファイル内の検索をして「この単語、どういう定義だっけ?」を解消したりします。
特に、アナログにできない「読みたい本を大量に持ち歩く」「本の中を任意の単語で即検索できる」という機能はとても便利です。
この「ゼミ中に分からない単語を本の中から検索」ということをしていた時に思いました。
早く文献を、骨部分だけよむには、こうしたらいいんじゃないか、と。それをメモにしてみました。クリックで拡大。
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文献を先に骨だけ把握して、それから読んだらきっと早いし、概念を誤読することもない、だろう、というアイデアです。
まず、文献をPDF化して、それから本のキーワードを3つあげます。
一番のキーワードで、文献内を検索して、そのキーワードの入っている文章と前と後ろの文章を読みます。検索リストをざっとすべておっていきます。その時に重要だと思ったことをマインドマップで書いていきます。
2番目のキーワード、3番目のキーワードについても同じです。たぶん、2、3番目の言葉は、最初のマインドマップに出ているはずなので、そこに加えるようにします。
これでこの本の重要な概念構造が分かります。(はずです)
中には、これでは拾えないものがあるはずです。
なので、この大まかな「本の地図」をもとに、文献をよみこんでいって、足りない概念を、地図にかきいれていく、ということをして、読書完了。
この作業が返って手間なこともあると思いますが、分厚い文献を大量に読む必要があるならば、ただ、飛ばし読みするよりは、大分残るものがある気がします。
そんな、社会人大学院生のための文献読破術、的なアイデアでした。