突破力(成長推進力)を重視する場面では
アイデアを評価する場面は、さまざまあります。
「アイデアの突破力、ポテンシャル」を重視する場合には
「ベンチャーキャピタリスト」の選択眼が、とても効果的です。
そのアイデアが十分魅力的か。という視点。
ベンチャープランのチェックポイント
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1.面白いか
2.市場性(ポテンシャル・マーケット、市場規模)
3.収益性
4.競合性(ライバル、大手不参入理由)
5.リスク
6.他(メンバー、戦略、特許、
IPOの可能性、株価、海外展開)
これらの視点で、アイデアを評価すると、突破力のあるアイデアを選出することができます。
各項目について、すこしコメントを加えます。
面白いか
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ベンチャーキャピタルの担当者が、さまざまな案件を見る中で、「それ、面白いな」と感じ取ることが、第一に、あるのだそうです。直感的に面白い、という認知を、人は非言語的に行っています。そのセンスに敏感であること、はこの手のセレクションでは大事です。
市場性
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新規製品は、ないものを作ることが多いため、現在のマーケットは小さいかもしれない。その製品の登場によって顕在化するポテンシャルマーケットは広いか、どうか。ポテンシャルマーケットを想起できるか、それは広いか、が大事です。
収益性
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おもしろくって、市場が広くても、うっすらしか収益性がでないものでは、ビジネスの仕組みが立ち上がりません。収益性も十分にいけるか、が判断になります。
競合性
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新規の市場をつくるベンチャープランでも「市場が広くて儲かる」ならば、大手が早晩入ってくる可能性はあるわけで、大手不参入理由が、合理的に言えるかどうかは、判断上、大きいです。大手企業の新事業としては、マーケット規模の限界規模があります。10年前であれば年間30億ぐらいがひとつの目安でした。今は一桁小さくても参入の可能性がありますが、それ以下であれば、ある程度いけます。他に、イノベーションの占有可能性4要素などもあります。
リスク
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新規なものにはリスクは必ずあります。これが小さいか、の考慮は、割と後のほう。リスクはある程度コントロールすることで、最小化はできますから。変化を機会にするシーンではリスク回避は、やりよう次第、という面もあり。
他
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他には、メンバーや特許、という点もあります。アイデア評価の場面に応用するにはやや限定的な要素です。