ワークショップコンテンツを作るプロセス考
毎回、ゼロから、ワークショップを作ります。
クライアントの要望が似ていると、すでにあるものも参考にして
ブラッシュアップ、という方法もとりますが、
アイデアワークというのは不思議なもので、さまざまな業界、ニーズに
答える必要があり、かなりたくさんの案件が新規の作りこみになります。
その時にうまいやり方は考なんだよな、という感覚で感じていたことがありました。
それは
「広げるだけ広げる。必要なもの、提供したら面白いもの、関連して想起されること。そういうものを積み上げていく。すると、大抵持ち時間をはるかにオーバーするので、その内容を大幅に削ります。その削るのは、どういう風にするかというと、積み上げたものの中に「構造」を見出します。その構造を元に、「ワークの骨格」をつくり、それにあうものを残すようにしています。
これ、いつも自分で気になっていました。
「骨格が後からできるのか・・・」と。
骨格が先にあり気じゃないの?とどこか自問自答をしていました。
ただ、今回作ってみて、これでいいんだな、と思ったのですが、このプロセスは、木に似ています。
はじめは枝も無いわけで、葉を広げて枝が伸びて、その上で生い茂った気になります。その中から作品性のある部分を取り出すならば、木の中で活かしたい枝を選び出し、それに会うように、他の枝を剪定し、刃を刈り込みます。
それに近いのだと。
発散、芯固、収束、と昨日書きましたが、それ、こういうこと、なんだと、ふとあさ目がさめて思っていました。
初めに骨子がある、というスタートばかりが真実じゃない。
骨子もコンテンツものびてふえて、後から、良い骨子がえらばれる、
という形式もあり。だよなぁと思うのです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
およそ世の中の打ち合わせでも、こういう『骨格自体も、その場で作ろう』というトーンのものがあります。骨格ありき主義だと、無駄の多い打ち合わせかもしれませんが、それは「創発的」なスタイルなのだ、と思いました。時には、ソウハツ的に、展開しよう。