引き受けることと、引き受けるべきじゃないこと
引き受けるべきじゃないこと、について、すこし考える機会がありました。
私はアイデア創出の支援、を仕事にしています。その意味では、アイデアワークにかかわるほとんどのことは、やりましょう、といいたいところですが、その前にちょっと考えています。それはクライアント側のすこし未来についてです。
アイデアを生み出せてもそれは「プラン」や「形になること」とは違います。アイデアはそれらの重要なコアになるもの、ではあり重要ですが、それ単体では使うことができません。ダイヤモンドの原石は手に入ったとしてもそれをうまく形にするのはまた別のことなんです。
アイデアの出し方はいわば、その人やチームの中にある原石を効果的に拾い出す方法の提供です。磨くことに長けた人たちがその手法をもてば強いですが、持たない人たちは、原石をてにいれても、うまくそれをいかせません。粗い削りこみ作業をして終わりになることも事例としては多くあります。
そういう部分が得意な方にまた、支援を引き継ぐことも良くあります。なので、自分の引き受ける範囲を、うまく人に引き継げるように調整する、ということも大事だ、とおもっています。
ちょっと考えてみて、「それを私が引き受けてしまったら、クライアントのすこし先の姿が困っているようにみえる場合」引き受けるべきじゃないとおもっています。それは、クライアントが自力で原石を磨く環境を持っていない場合に似早々します。力を尽くして支援はしますが、もっと上手にそれをできる人がいるならばそこは任せて、クライアントに最少の労力でそれを乗り切ってほしい、とおもうのです。
ただ、難しいのは、良いアイデアを手に入れる、というのは、随所随所でいることです。
プロジェクトの初期段階はアイデアワークの大きなものが要りますがここだけでは終わらず、しょっちゅう、アイデアを考え出す(あるいは選択肢を作り出す)ことが必要になります。それをするときには、アイデア創出の技術があると便利です。この点を、ポイント支援してほしいということを要請されてうけることもあります。
細やかな濃淡をつけて進みたいと思います。