はちのすボードA1のユーザアンケートの分析、他
アンケート回答データをmemo的にのせてみます。
回答者は9名。無記名式。回答は質問に対する自由記述式。それをアフターワーディング。一人が位置質問に対して、複数コメントを書いている場合は分割するため、総回答数は9を越える。
なお、アンケートは、他の質問項目があるなかで関連する部分のみを用いた。前後との質問項目の兼ね合いにより多少質問項目の構成が回答者に影響与えている可能性はある。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━問い3a)はちのすボードを使ってみて、どんなことを感じましたか?
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アイデア創出促進 4(31%)
面白い 3(23%)
観点が広くなる 2(15%)
理解への負担 2(15%)
デザイン面の使いにくさ 1(7%)
使用者の受容度合い 1(7%)
合計 13(9名複数回答)
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問い3b)はちのすボードが向いているのはどんな仕事(あるいは活動)だと思われますか?
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企画 4(27%)
全般 3(20%)
商品企画 2(13%)
設計・デザイナー 2(13%)
店舗経営 1(7%)
営業 1(7%)
マーケティング 1(7%)
公務員 1(7%)
合計 15(9名複数回答)
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考察:
使って見た感想は、「アイデア創出促進」がもっと多くついで多かったのが「面白い」という肯定的反応であった。三番目に多い意見としては「観点が広くなる」というものと「理解への負担」が上げられた。
狙い通り、発想の促進や広い観点からの発想がなされ、面白いと体験上感じた人が多かったが、一方で、少数ではあるが、使い方を理解し実施することに理解の負担を感じたものもあった。この点については、更の会にあるデザイン面の問題も含めて、今後の開発課題。認知特性の違いごとに、いくつかのバージョンを用意するもの良いかもしれない(カード、ボード、リスト、などの形状の違い、発想トリガーの内容・深度を調整したバージョンなど)
考察2:
ツールの用途としては、やはり「一般的な企画の仕事」が最も多くついで多かったのが「全般」というものであった。その下の意見でも、商品企画や設計・デザインという文系理系の企画的な仕事が上げられている。これらは、はちのすボード発想トリガーは、ビジネス系トリガーと技術系トリガーの両方を加味して表現を独自に作ったことによると考えられる。(より理系(技術系)分野の領域をカバーできるようになっていると思われる。)
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問い2)今日出たアイデアは、仕事を伸ばす(あるいは作る)ことに役立ちそうですか。
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役立つ・役立ちそう 7(78%)
他(特に無い、○○をこれから使いたい) 2(22%)
合計 9
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考察:
なお、体験者がこのワークショップで得たアイデアは使えるものであったのかについての設問については非常に良い解答となっていた。上記の回答者の多くは、このツールを含むアイデアワークショップで、有用なアイデアを得られている。そのような母集団にて回答されている回答とみる必要がある。もし、これを用いて発想した場合にあまり有益でないアイデアしか得られなかった母集団であれば、回答はまた異なるであろう。少なくとも、このツールが合う集団での回答、となっていることに留意が必要。回答者はアイデアワークショップに一般公募で集まった人たちであり、アイデアワークに対して長けているものや長けていないがそうしたワークに興味を示すもので構成されている。一般の企業において、自らそうした意欲をもたない集団で使った場合には、また異なる可能性をもっていることは可能性として考えておかねばならない。