1パラメータメソッド(改善したいものごとに効果の高いブレークスルーパターンを知るツール)
智慧カードやIdeaPodのユーザの方に、活用してもらえるように、TRIZ系のノウハウから1つ資料を作りました。
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1パラメータメソッド_ver2011.pdf
使うシーン:
「ここのアームの旋回速度をよくする技術的な工夫を考えたい」とか「あの作業の生産性をもっと上げたい」という状況で、特に有効な示唆となる智慧カードを知りたい、という時に使います。
使い方:
- 自分が今、改善したい、と考えているものに相当するものを、シートの「39の項目」から選びます。
- その隣にある数字の番号の上位10個の智慧カードを探し出して並べます。
- 順にそのカードで発想します。
更にたくさんアイデアを出したい時には、上位20、上位30とカードの範囲を広げていきます。
コツ:
自分が改善したいものがうまく見つからない場合は、相当する概念を探します。たとえば、「製造コストを改善したい」という場合は、明確に対応する項目がありません。(すこし、専門的な表現でいうと、TRIZの技術パラメータにはコスト項目ありません)。この場合は、製造コストを改善する場合に、貴重な資源をなるべく消費しない、という方向であればそれに見合った資源の節約に相当する項目があります。あるいは、作業員の人件費が高いということであれば、製造の容易性を改善したい、ということや、製造ラインでの道具の操作の容易性を上げる、ということになりますが、それらは相当する項目があります。この39の項目というのは、自分の願う改善の内容を分解すると、必ずどれかに対応できるようになっています。(まれに対応物が全くないケースもありますが)
本式のTRIZでは、マトリックスという手法を使います。「改善したい要素」と「悪化してしまうもの」のせめぎあいを明確にし、行列から対応する発明原理を4つ拾う、という方法です。この1パラメータメソッドを活用していくと、自分の望む改善策に合わせて更に番号を絞り込みたい、ということが出てきます。その時には、ぜひTRIZの「矛盾マトリックス」を活用してみてください。