新しいモノづくり、コトづくり、のプロジェクトに呼んでいただきました。
8月9日。東京で、面白い新製品アイデア創出のワークショップを行いました。
今回のご縁はケイズデザインラボ(東京都渋谷区)の社長、原さん。アイデアワークショップで以前出会ってからお付き合いをさせてもらっています。原さんの事業は面白いことをしています。デザイン、デジタル、モノづくり、その辺りの未来のあり方を感じさせるものです。
たとえば、FreeFormという面白い、触感のある3Dモデラ、があります。
http://www.ffms.jp/index.html
ペンを三次元上で動かすと、削る表面に触ると手ごたえがありつつ、表面を成形していくことができる、というもので、従来が、表面形状を数式であらわさないといけなかったのにたいして、非常に有機的な表面形状をデータの中で作ることができます。これをやろうとすると従来は、粘土でモデルをつくりそれを3Dスキャンするという行程が必要でした。それは、それなりに精度のこともありますし、複雑に入り組んだ形状に対しては制約がありました。それをFreeFromは払しょくしています。
同社のWEBサイトも見てみると、事業の説明として、こんな風に書かれています。
http://www.ksdl.co.jp/company/profile.html
3次元デジタルツールを活用した新しいプロセスや新事業の企画・提案をしている会社です。
もちろん、それら3次元デジタルツールの販売もしています。
しかし、ツールは所詮ツール。使い方、運用方法でその効果は大きく変わります。
当社では、それら3次元デジタルツールの様々な活用方法を日々研究しています。
3次元デジタルサービスを様々な分野のお客様から実際に受託しているのもそのためです。
いつでも気軽に当社に遊びに来てください。
ちょっと進んだ、新しい技術と発見を多くの方々に体験していただきたいと思っております。
3Dプリンターを出力機器としたとき、出力されるものの価値によって、この種の機械の価値は大きく変わります。同じものであったとしても、企画やコンセプト部分の良し悪しはその出力されるものを大きく変えます。その辺は、紙をコピーする機械が登場した時もそうだったでしょう。それのずっとハイグレードなことが、今3Dにも、あるわけです。
その意味では、原さんの所は、3Dで出力したい人に道具や出力行為を提供する、というだけでなく、コンセプトワークやデザインワークを含めて、お客さんの価値創造を力強くサポートすることを提供しています。
面白いなぁと思っていたのですが、原さんから、あるプロジェクトの、アイデアワークの進行を担当してほしい、という依頼をいただきました。面白そうな仕事は二つ返事。そんなこんなで、秋葉原のとある企業さんへ、原さんとエキスパートな仲間たち(デザイナー、コピーライタ、の方々)と共にいきました。まるで、漫画・ワンピースのよう。いろんな分野の達人がプロジェクトメンバー。おら、わくわくするぞ、的展開です。(このセリフは鳥山先生の作品のフレーズですが)
場所は秋葉原。守秘があるので細かいことは避けておきますが、実に面白い立地にあります。原さんと仲間たちは、5名。お客さんは7名。合計で12名でアイデアワークをしたのですが、アイデアスケッチを窓に貼るので、ブラインドを開けてみると、目の前には、メイド喫茶のビル。最上フロアーのメイド喫茶は、スクリーンが上がっていて働くメイドさんたちがよく見えます。眼下には秋葉原の街が見えて、人行く中に交じって、客引きのメイドさんがうろうろ。「うーむ、、カオス・・・。」と内心おもいつつ、そういう環境は発想には良いので、眼下を眺めつつアイデアワークをやりました。

守秘に配慮して、一般的な表現でワーク内容を表現するとこんな感じです。
1)発想テーマに関連する情報の共有(ユーザについて、要素技術について)
2)エクスカーション(詳細はすこしデリケートなので省略)
3)5分交代のペアブレスト(5回、実施)
4)全員でフリップボード・ブレインストーミング(アイデアを紙に書き出し、提案)
書いたら、それを壁(今回は写真の窓)に貼っていきます。
5)全員でハイライト法(魅力度の高いモノに☆を書くワーク)
6)レビュー(☆の多いアイデアをレビューしていきます)
いつものアイデアワークではここで終わりでしたが、最後に神田さん、原さんに、アイデアのグルーピングや次のステップへ向けてのアイデアのまとめをしてもらいました。

写真右手は、原さん。左手は神田さん。
この時出たアイデアは、残念ながら公開できませんが、ぜひアイデア→デザイン→製品化となった暁には、1つ購入してみたいなぁとおもうものでした。
お昼ご飯を、このプロジェクトメンバーで食べたのですが、興味深い話が沢山ありました。お仕事で呼んでいただいたのですが、そうした方々との出会いだけでも、とても貴重な体験となりました。