お父さんを車からおろす方法。
週末は家族で太白区(仙台市の南の方のエリア)の大型ショッピングセンターによく買い物に行きます。仙台では車で移動することが常の生活です。大きなスーパーの駐車場には、お父さんと思しき人が家族の帰りをまって、めいめいにすごしています。私も時折、家族を待って本を読んでいることがあります。
大型のイオン系とヨークベニマル系のSCが隣接するエリアの近くのある独立系のSCでは、おもしろい工夫をしています。私はそこに行くときには決まって車を降ります。
まず、商品として、お酒もたくさんあります。普段は同じものばかり飲んでいても、これだけ豊富にあると楽しくいろいろ銘柄も見てみます。そうえば前に飲んだおいしいお酒ってボトルではこれくらいの値段だったんだ。とか。
それからキャッシャーの脇にコーヒーの試飲があります。自由にいくらでも飲めます。カップが小さいのでせいぜい100ccくらいしか飲みませんが、そこにはいつもお父さんたちが何人かいます。そこにいて飲みながら妻のレジまちをぼんやり待っています。そしてその脇には自由に使える折り紙があります。できたものが壁に掲示されています。なんだか和むし、娘は退屈しないで折り紙で遊んで妻のレジをまつことができます。普通、レジを待つ間の子守は結構面倒です。(いなくなるし、他のSCでは多くの場合、子供の目線に売り物のおもちゃがある。)ですが、ここは工夫(コーヒーと折り紙)があるので、退屈しません。
折り紙や100ccのコーヒーにかかるコストは、車からお父さんを自発的に降ろす工夫です。お父さんが降りてきて買い物をすると、ウイスキーか焼酎が一本、お買い物のかごに入ります。機会はたくさんあるのだ、それを活かす目と知恵が必要だ。ここにくるたび、そういう言葉を思い浮かべます。