IdeaからProductまで。14の観点、73のステップ
大企業じゃなくても、小規模事業者だって、個人のクリエータだって、アイデアと少しのビジネスメイカーとしての経験があれば、チャンスが多い時代になりつつあります。
そんな時代背景もあってか、どうか、わかりませんが、よく次のセリフを周りで聞くようになりました。
「これ、作って売ってみたいんだけど、次は何すればいいだろう。」
そういう時、するべき活動を1つ1つに分け、「73のカード」にして、全体を俯瞰できるMAPの上に並べてみました。
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http://prezi.com/txsw_plox59k/1473/?kw=view-txsw_plox59k&rc=ref-23712077
結構、いろんな活動があります。
でも、一つ一つは、ごく自然なことをしています。
「こんなにいろんなことをしないと、ものって作れないの?」
もちろん、作るだけなら、金さえあれば、もっと簡単にできます。
ここまでの多様な仕事をしなくても、製造所に仕様とデータを入稿して最小単位を納品してことだけなら、資金さえあればできます。
でも、それをすると、大量の在庫を抱えることになります。
売れるあてもない在庫の段ボールはいつまでたっても、どこにも行ってくれません。
はじめは、ピカピカの新品で、友人に見せるとみんなも新鮮な反応ですが、そのうち、しまっておいても、表面がどこか曇ってきて、色もすこし褪せてきて、もう知人たちには一巡してしまったので、見せる相手もさほどなく、ゴミの日にお金を出して引き取ってもらうことになります。
作るからには、そうはしたくないですよね。
(多喜さんの言葉を借用しますが)
”作ると売るはセットで。”
なのです。
なので、「製品」を「商品」にするには、結構デリケートで、かつ、戦略的な取り組みが要ります。
この73枚のカードは、そうした活動の際に、里程標のように道を記してくれるように、との思いで作りました。
アイデアを形にして商品を売ってみようという時に、ぜひ補助道具にしてもらえましたらば、幸いです。
注:
このカードは、現時点で、バージョン4まで、ブラッシュアップしていますが、これ単独で誰でもわかる、というレベルにはなっていないと思います。
この開発ステップは、小規模事業なれども、ある程度、ネットワークを有しているような人や組織を前提としています。製造所やショップやユーザ候補層やメディアに、つながりがないよ!という場合には、そのステップはもっと大変かもしれません。そういう時には、そのステップをより小さく分解し、その活動の達成に必要な行動を戦略的に描き出して実施してください。
このステップは、MBA、MOTのコースで学んだこと、沢山のビジネスプランコンテストの出場を通じて学んだこと、製品を10以上開発してきた経験、あるいは、私が起業家支援をする中で見つけたうまいやり方を、フルステップにして、整えたものです。私も実際の開発の時に、これを全部やれているわけではないのですが、水面下でものを開発している時には、割とこれらの大部分を実行しています。