新しい教具の開発プロジェクト「アップルプラント」の最終回を実施しました。(【スライド】第3回 )
家庭教師のアップルさんと、これまで行ってきたプロジェクトが、本日最終回を迎えました。
学習をよりよい体験にしようという目線で、学習の場面において生徒さんたちがもっと学習の効率をあげられる道具や環境のアイデアを出すことからはじまったこの取り組み、具体的な試作品までたどり着き、今回は皆でそれについて懸念事項への打ち手など、ブラッシュアップ・ディスカッションをしました。
過去の振り返りをふくめて行った本日のワークスライドを掲載します。
(最終日の内容は、最後のスライド1枚、だけです)
三つの試作品はどれも、使うシーンを具体的に想起させるには充分で、学習の場面で使った場合にどんな問題が起こるか大量に掘り出すことができました。
そして、最重要の懸念点について、3人~5人ぐらいのなかでディスカッションしてみると、わりかしよさそうな打ち手も見えてきました。
こういう場面において、筋の良いアイデアは、懸念点の打ち手を具体的に考えているうちに「イメージしている像が明るいものになっていくもの」です。悪い点をつぶす為に、懸念点の列挙をひとまずするのですが、深刻な懸念点も含めて、やっていくほどに、「あ、いけそうだな」という感覚があります。
(そもそも、人間が想起できる懸念点というのは、どれほど深刻なものであれ、創造力を駆使しても絶対に打破できないものなんてありません。そういう経験的なものから醸成される信念がありますので、クリティカルな懸念点が具体的に出てきても、馬耳東風に、心に負うことなくだしていけばいいのです。)
(で、良い懸念点は製品を大幅にズラシてくれる材料をくれたりもします。本質を見据えてそれを維持しつつアイデアをPivotする。その際の大きな材料になってくれるのです。)
そんなこんなで、今回の試作物の多くは、「あ、これは、いけそう(作れそう)(運用の工夫で面白く出来そう)」という感覚に。
* 終わりに *
今回で、皆さん(家庭教師のアップルの先生方)による大きな集団でのアイデアワークの取り組みは終わります。
全3回のプロセスも、改善提案時の学びとして使ってもらいたいと思います。
現場の先生方は折に触れて「あ、これをああしたらいいのに」と感じことがあるでしょう。思いつき、の時点から、いつもスタート。そして、今回のステップを踏めばここまで魅力的&現実的になります。
先生一人一人が、まずは工夫してちょっと作ってみる。お金がかかったり、オーソライズが必要になったりしたら、組織に対して提案していく。そういうことのハードルは、さほど高くない、と今回体感していただいたと思います。ぜひ、「思い描いて→形にする」のプロセスを、おこなってください。
執筆後記

アップルさんで、最終回と言うことでお花をいただきました。
私の仕事は、アイデアワーク、というアイデアを扱う仕事で、家族にすら何をしているのか良く分からない仕事です。こういうお花を貰って帰ると、娘達は「お父さんは、良く分からないけれど、役立つ仕事をしているようだ」と感じてくれるようです。若いころは全く興味がなかった花束ですが、家族に女性が多い今となっては、お花を貰うのはうれしいですね。
アップルの畠山さん、皆さん、ありがとうございました。
これからもまた、ちょくちょく、邪魔しにいきますので、ブレストにお付き合いください。