はじめに本物を与える。
本日、8月22日で33歳になりました。すこし私の価値観に関することを書きたいと思います。私は、教育においてははじめに本物を与えることはすごく大切だと考えています。
友人で、初めてのボーリングをプロに習った人がいました。そういう人のフォームは癖が無くってきれいな投げ方をします。実際にとてもうまいです。彼は、スキーは我流ですべっていました。あるときプロに見てもらってうまい滑り方をマスターしましたが、積み上げてきたものの軌道修正なのでぴたりと練習したとおりにばかりはいきません。
教育は、はじめに本物を与える。子供が生まれてから特にそう思います。いの一番に体験するものがその対象に対する基準をつくるとおもいますので、多少お金がかかったとしても、できるだけ本物を手にさせたいとおもいます。自分自身を教育する面においても同じです。映画プリティーウーマンのなかでリチャードギアが「オペラは最初に好きになれれば生涯の友になる。」といった趣旨のことを発言しますが、そのとおりだと思います。
本物は、必ずしもお金を潤沢にかけることだけではないとおもいます。本物の素材を手にする。本物の自然を体験しに行く。本物の「人物」に引き合わせる。本物というのはなにか、きちんと語れませんが、いわば見るものに、圧倒的な正道、を感じさせるようなもの、それは洗練されて、昇華していて、美しいもしくは感動的なもの、であることが多いような気がします。
私は、時折、講師をしたり、ワークショップを通じて学びの場を提供したりします。私が、その自分の規範で言う「本物」といえるとはおくびにもいえません。ただひとつだけいえることがあります。それは私が次のような価値観を持った人間である、ということです。私を通じてはじめて何かを学ぶ人には本物を提供したい。と。
来週には、学生団体VIASのビジネスコンテスト初日に、アイデア創出セミナーの講師をしにいきます。学生の皆さんのそのあとの数日間が最大限に楽しくなるような、そんな講義を提供したいものです。