ベンチャー、行政、経営者スクール。
11月9日。午前中はハイテクベンチャーの経営者と3時間通しでディスカッション。午後は仙台の合同庁舎。国(各行政)の東北局。そこである相談。そのあとは、手作りの産学官交流スペースFiveBridgeで小一時間。夜、経営者スクールへ。今は、プロフィットゾーンや戦略マップの話。
(詳細は以下)
午前中はハイテクベンチャーの経営者と3時間通しでディスカッション。ある経営課題の分析と取り組みへの仮説を提案し、ディスカッション。先端ベンチャー経営者の方の描くビジョンは独特。私も含め組織に浸透させるには、万人が理解し同じものを把握できるような言葉が必要。この社長の偉大な夢を形にするサポーターの一人として、その作業に着手。何を言わんとするのか、背景にある思想を、ある一冊の本を貸していただく。昭和50年頃に発行された遺稿集。その人の功績は大きく、S42年にかかれたその文章群は今なお勢いを感じる。思わず読みふけってしまう。精神的な背骨がびしっと通った文章。なるほど、その社長が傾倒して引用する理由が分かる。
そのベンチャーを出て、今度は仙台の合同庁舎。国(各行政)の東北局が入っている。そこで知人を通じて、ある相談をする。地域の未来の産業発展の土壌づくりの仕掛け。その取り組みの実現のために、ほうぼう走り回り、ようやく、協力者を得た。とはいえ、先方も忙しい。今度は産業界側の立場・意見とつき合わせて、現実的な催しをデザインすることになるだろう。どちらも一筋縄ではいかない大御所。コーディネータの必要性たるゆえん。頭を下げて回って形を作っていく作業は商社で営業にいたころの大事な資産。いやみの一つも人間は言いたいもの。それを受け止めてこそ、相手の心の輪郭をかみこんで両者をつなぐのりになるのだ。
そのあとは、手作りの産学官交流スペースFiveBridgeで小一時間過ごし、夜の経営者スクールへ。今は、プロフィットゾーンや戦略マップの話。想定する事業をともに、経営分析、戦略抽出の作業を座学と作業で二時間。さすがに上等なコンサルタントの提供するものは違う。新米コンサルタント(しかもパートタイムな、コンサルタント)としては、大きな学びになる。なるほど、信頼させる伝え方、トーンというものがかくあるものか。講義内容と講師の挙動が勉強に。
本日のコンタクト相手の平均年齢は多分50~60歳。父親と同じ世代の方々と対等な関係で話を進めていく日々。けして年齢の蓄積は、精神の衰えとは限らない。強靭な精神をもった60才に対し、気迫・気概も十分といえたかどうか。比較的、気骨やエネルギッシュさをもった33歳と内心自負していたが、十分にあらず。野田一夫先生(元宮城大学長)ではないが「戦え!」という言葉が心の梁にがっしりと入ったようなベテラン層と付き合うには、私にはまだまだ太るべき精神的な骨格がある。現在の自分をイナフ(足る)とせず。