Five Bridge ディレクター
ディレクション(direction)。いろいろな意味を持ちます。
方向、 範囲、指揮、 命令、指図、指導、使用法。
今日はFive Bridgeの創設メンバーのざっくりとしたミーティングが行われていました。この空間を、どのように軌道に乗せるか。どういう方向へ導こうとしているのか。どういう(範囲の)ことをするのか。
そんな彼らに位置づけをつけるとしたら、「Five Bridge ディレクター」だとおもいます。カンパニーではないので、マネジャー(経営者)とは違うんですが、それでも、組織を引っ張っていく人たちです。それを一言で表現するならば、ディレクター、だろうとおもいます。
彼らの議論に参加させてもらいながら、今のこの場は、燃料をどんどん消費しながらまわっているような感じだとおもいました。まずは、ゼロからロケットを作り、完成しました。打ち上げてある高度まであがりました。ここまでのがんばりは各人の努力によるものです。軌道を描きながら回っているは回っています。ですが、持続可能な安定軌道とはちがいます。まだ、引力のほうが強く、ある種の燃料を沢山つかいながら飛行姿勢を維持している、そんなフェーズにありそうです。
すこしアナロジーをつづけてみます。安定軌道に入るためには、大きく分けて2つの選択肢があります。まず、今の軌道を早いスピードで回ること。2つ目は速度はこのままでより高い軌道(円周が長い軌道)に入ること。この場合、それが何を意味しているかは、自明ではありませんが、いくつかの示唆がありそうです。
なお、このアナロジーで言えば、1の選択肢のためには、進行方向への力をかけることが必要です。2の選択肢のためには、軌道の高さをあげるために進行方向とは垂直(外側)に力をかけることが必要です。
思えば、Five Bridgeは、今年の6月下旬、梅雨の上がったころに稼動開始しました。あれからちょうど半年。組織というものは、立ち上げて半年もすると次第に作り出した場のメカニズムを把握することになるのだと気がつきました。
立ち上げの当月翌月はまだまだ日々が前例の無いことばかり。
3ヶ月4ヶ月目はようやくなれて「繰り返すことができるもの(=運営システム)」が描かれ始めます。
5ヶ月6ヶ月目は、そのシステムの運用を基盤に、成長・継続していくための改善案が出てきます。このころになると、立ち上げの際に参考にしたよい先例を、また違った視点(一つレベルの上がった視点)で眺めることになります。
参与観察。当事者であり観察者である。そういう手法なわけですが、こと、このFive Bridgeは、「地域を活性化する若者たち」というテーマにおいては興味深い対象だと思います。この先、どういうストーリーが展開するのでしょうか。引き続きご報告したいと思います。