大人の学習者がもつ6つの特性「P-MARGE」
生徒が大人だと苦労する。大人向けの講義を行った人の多くにはその思いがあるのではないでしょか。そうでない方も多いとは思いますが。
大人は子供のような”素直に聞く生徒”とは違う存在です。このところ読み込んでいる本『企業内人材育成入門』には興味深い記述があります。
(以下、抜粋・引用します)
オトナのための教育学”アンドラゴジー(Andragogy)”
オトナの学習とは何か。それを心にとめておくのには非常に有益な用語がある。これからは、これを「P-MARGE」と覚えよう。P-MARGEとは左記の通りである。
P…Learners are Practical.
(大人の学習者は実利的である)
M…Learner needs Motivation.
(大人の学習者は動機を必要とする)
A…Learners are Autonomous.
(大人の学習者は自律的である)
R…Learner needs Relevancy.
(大人の学習者はリレヴァンス(関連性)を必要とする)
G…Learners are Goal-oriented.
(大人の学習者は目的志向性が高い)
E…Learner has life Experience.
(大人の学習者には豊富な人生経験がある)・・・(中略)・・・
学習のレディネス(学習の準備状態)
(引用ここまで)
とても興味深いのですね。「素直じゃない」と思う前にまず、大人の学習のもつ、6つの特性を考えてみるべきなのかもしれません。良い講師とはこうしたものを自然と考えている様に思います。
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(参考文献)中原淳他『企業内人材育成入門』ダイヤモンド社、2006年