仕事のはじめに、よいフィナーレを明確に描いて貼っておく。
大きなボードに達成したいことの写真、絵、フレーズを貼り付けるという手法があります。思いを具現化するには、困難や長時間から来る情熱の劣化を乗り越える必要があります。その意味では、このビジュアルを活用した手法には様々な示唆が含まれています。
最近は『○○地図』という概念をビジュアルか、MAP化する手法の本をつぶさに読んでいました。表現は平易な事例と言葉で、簡単に書かれていますが、心理学的なものよく考慮されています。また、過去の優れたケース(偉人)のエッセンス(思考様式)に近いものも感じとれます。
そこで、そうした手法にアレンジを加えて、小さな仕事ごとに、そのエッセンスを3分で設計できるようなカードを試作してみました。

運用の仕方はこうです。
0.上記の図を12センチサイズに印刷しておく。(3~10枚)
1.仕事の依頼が来る
2.次の状態を想像する。
『その仕事をやりきって、最高の成果物が出来上がって
みんながとても満足。
みんな=顧客・自分・ビジネスパートナー
・顧客にとってのお客さん(”顧客の顧客”)
・社会のあるカテゴリー等』
3.そのゴールの状態を書き込む。(「絵」と「フレーズ」)
それでもなお、初めの一歩がなかなか踏み出せない人は、
4.「まず、なすべき事は、________です。」の枠に
10分で終えられる簡単な作業を書き込む。
これを書くだけで仕事は随分うまくいのではないか、と仮説を持ちました。なお、4.については、思いつきで結構です。本当にPM的に仕事を俯瞰して初めに必要な作業をする、となると荷が重い。大事なことは「まず着手せよ」ということ。それを促進するためにあります。
■
補足
上記は、PM(プロジェクトマネジメント)の細かい話は一切抜き、です。
このやり方はPMよりも巧緻性ははるかに下がります。
しかし、「たのしさ」「モチーベション」「求心力」の意味では、しのぐモノがありそうです。(注:これは、検証を必要とする仮説です。)
さしひき、優劣がつけがたい、と。
ベストな方法としては、「仕事のはじめに、よいフィナーレを明確に描いて貼っておく」と「プロジェクトマネジメント」を併用することだろうとは思います。
”楽しいマネジメント手法”というのは、これからの社会には重要度を増して行きそうです。
追記:
実際に使ってみた図
