シナリオ・プランニングの技法
未来へのインテリジェンス。それについてならっていました。
予測は、多くの分野で「外挿法」か「傾向推定」です。不確実性の低い流れであれば、それは機能しますが、そうでないときはどうするか。構造的な変化はいずれきます。そうした「必ず含まれる不確定な要素」それをどう扱うか。
シナリオプランニング。という考え方があります。一般にシナリオ、ということで未来をプラスマイナス20%くらいの幅で予想することがありますが、シナリオプランニングの技法は、きちんとしたものがあります。感度分析のようなプラマイ20%の未来ではなく。
シナリオプランニングとは、現在の環境の変化しつつある諸側面を認識し、それに適応する助けになるもの。
シナリオの最終目標は、明日を正確に描きだすことではなく、未来に関するより良い意思決定を、今この瞬間に行うことにある。
(参考文献:ピーター・シュワルツ「シナリオプランニングの技法」)
とあります。
さらに、以下の部分がツールとしてとても重要です。
シナリオ策定のプロセス
1:焦点となる問題、または決定を下すべき問題の明確化
2:キーファクターのリストアップ
3:ドライビングフォースの決定
4:キーファクターとドライビングフォースの分類
5:シナリオロジックの選定
6:3~4通りのシナリオ作成
7:未来のリハーサル
8:先行指標の選定
(講義ではさらに詳しいことを教えていただきました。仙台でもし、シナリオプランニングが必要な方は聞いてください。私の理解を踏まえてご説明します。)
8の先行指標の選定、というのは非常によくできた構造だと思います。どのシナリオが社会に実現しつつあるのかをより客観的にくみ取る、より早く感じ取る。そのためにインジケータを定めておくんですね。秀逸。