オリジナルノートを制作中
「思いつくままに話してもいいですよ」そんな事を私は起業家さんの相談を受けた時にお話しします。
話してもらったことを「仮置きテイスト」のあるツールで受け止めます。たとえば、持ち運びできるホワイトボードなど。あるいは、大判のスケッチブックなど。
いくつも書いているとパターンがあって、すらすらと書きとめることができます。そのプロセス・やり方を、なんとかモノの上に転写して、ほかの人にも使ってもらえるものを作れないだろうか、と考えていました。
長らく考えていたのを、手作りのレベルですが、簡易的なノートにしてみました。

独特の罫線をもった、非直線型のノートです。かっちりと書き込んでいくことができない、「仮の」感じをかもします。また、発言がどんどんモノの上に広がっていくような「にぎやかさ」をかもします。そのコンセプト通りになったかは、デザインの力次第ですが、まずは、ちょっと作ったものを使ってみて、考えてみることにしました。
作っていく過程でいろいろ迷いもあったのですが「自分が心底ほしいとおもうもの」であることを最初の関門にしました。本当にいいものを作ろうとしたら、そしてそれが市場でほしいといわれるものになるならば、その最初の一人である”自分”が心底ほしい、と思うものを作ろう、と考えてからは一気に制作がすすみました。
自分がほしいと思うものを作る。それだけでは自己満足になるので、さらに、社会がほしいとおもうもの、というところまで行かなければなりません。しかし、自分がほしくはないもので、社会がほしいと思うものを作ることは往々にして非常に魂の抜けたモノづくりになります。なので、私は今、自分が心底ほしいと思うものを作ることに、全力で取り組んでみよう、と思っています。