2008.06.15 事業化コーディネータのお仕事 産学官連携推進会議。この国の新技術がずらりと。京都の産学官連携推進会議に来ています。産学連携のコーディネータ関連の人にとって国内の最大級のイベントの一つです。 パネルディスカッション、講演なども興味深いですが、私は展示コーナの、大学やベンチャーの出す新技術(革新度合、産業展開可能性ともレベルが非常に高い)がずらりと。ここを中心に見ていました。 特に注目したのは ・ハートウォーカー(電動の歩行アシスト器具) 空気圧による人工筋肉で駆動する歩行補助具。空気圧のコントロールによりチューブのふくらみを作り、張力を生む。この方式のため、万が一の故障時も関節の曲げ角度をこえて力をかけてしまうことがない。また、一部のユニットを除けば、空気圧制御なので、水ぬれ故障が起きにくい。 ・音力発電 音の振動を受け取ったパネルが、内部の発電素子に伝えて、発電をする(音力発電)。あるいは歩くときの振動で発電する(振動力発電)。デモがあり、人が歩くと付属のLEDが充分な輝度で光った。 ・こどモード(学芸大こども未来プロジェクト) 「こどもの遊びと子育て」に関する研究開発と事業の展開を目的とした産学連携のプロジェクト というものでした。 追記: 展示を見学して、特に注目した上記などの技術がありました。技術・ノウハウは高く、一方でそれをユーザに適用する上での様々な工夫や発想過程に関する情報を得ました。私の支援対象者において、事業化プロセスの支援でヒントになることがいくつもありました。また、同様の技術を必要としている組織があります。こんごそうした組織間の連携も視野に入れつつ、支援をしていきたいと思います。 また、パネルディスカッション「事業化のためのマッチングの秘訣」などを聴講し、ハイパフォーマンスな支援者の活動を学びました。その結果、自信の活動において、取り入れることができるいくつかのヒントが得られました。特に、「技術課題を企業から引き出す方法」「難解な技術シーズを、企業側のニーズ視点で表現する技術」などが参考になりました。 情報を得る上で、いずれも、実例そのものや、実例をもとにしたコツであり、大変有意義でした。それ以上に、実際に対面でお話を聞け、文字に乗りにくい知識や人間関係を作ることができました。また、2日間をつうじて、同僚や他地域の専門家とのつながりもできました。それを活かし、よりよい支援活動にまい進したいと思います。 « 仙台 地震 専門誌に掲載されました »