4つのステップを回す
ある発表のための資料(スライド)を作っています。思考錯誤の作業はあらゆる階層にあります。目標を設定する作業、目標へどのように到達するかを設計する作業。
この思考錯誤を本質化することに興味を持っていました。先日、ある経験で物語を創作する人の思考世界を垣間見て、共通点もあり、少しまとめてみました。
1.ぼんやりと広げた円(言いたいこと、世界観)の中に、存在している要素を言葉や絵で、書きだす【要素の生成】
2.他の人とブレストしたり、要素を話して、その周辺にある要素を沢山探索し、掘り出す【周辺探索】
3.非整合な要素、複数バージョンのアイデア、をすべてファイルし、寝かせて少し忘れる【蓄積と他人化】
4.蓄積したものの中から、構成するのに必要な要素・アイデアをピックアップする【要素のピックアップ】
私も愛用しているカードを用いたスタイルでいえば、こうなります。
1.アイデアをカードに書きだす
2.人とブレストをしてコメントや派生するアイデアを書きとめる
3.すべてのカードをざっくり分類して名刺フォルダーにファイルする。カード同士は非整合(矛盾したアイデア、過剰すぎる設定)なものでもいい。
一晩or1週間、寝かせる。そうすることで「カードの背景に付随していた”思い入れ””先入観”」を大幅に減衰する。気に入らなかったアイデアを冷静に見たり、最初に思いついた未成熟なアイデアを客観的にみられる。
4.一覧の中から、構成に必要なカードを取り出す。(矛盾するものも含んでもOK)
そして・・・
これらのカードを元に、要素に構造をつけながら、全体を設計する。
この5つ目のステップ【要素の構造化】を通じて、ぼんやりと広げた円を改めて記述する。
イメージとしては、ぼんやりとした『全体像』があり、それから『部分』を取り出して、その部分を広げてピックアップし、そこから『全体』を再構築する、という感じに。
いずれの場合もアイデアはすてるのではなく、「お蔵入りボックス」に入れていく、という感じにすると、前のアイデアを復活しやすいし、いずれ別の企画で大量のアイデアストックがかなり有効に機能します。