工学系から経済系への転籍にトライ
9月9日。本日の午前中は、母校・東北大で、大学院(社会人ドクターコース)の編入試験を受けていました。
実は、私はまだ、社会人院生として、東北大の博士課程(工学系)に席があります。現在のベンチャー支援の仕事についてからは、多忙を極めて、休学していました。実は、この秋からの復学をするべく準備をしていました(社会人博士課程なので在職のまま)。しかも、復学と同時に、東北大の博士課程(経済系)に転籍をしよう、というウルトラC的なことに取り組んでいます。
この試験に、失敗すれば、ここで公表したのはいい恥さらしかもしれません(その時はこのエントリーは消すかもしれません:笑)
企業の挑戦を支援する仕事をして来たこの2.5年間、私は、個人やチームの創造性の育成を支援する機会に非常に恵まれました。そのなかでアドバイスのためのノウハウや、ブレスターのようなツールも生まれてきました。
大学院で、これを、アカデミックに研究して、整理したいと思いました。そこで、このテーマに、より適切な指導教官のいるところはどこだろう、と探したところ、その先生は、幸運にも、東北大の中にいました。しかも、経営学専攻の先生で、ご専門は「研究開発管理」ということで、私が見つめる視点に、非常に優れたアドバイスをいただける先生でした。
そんな経緯があって、本日は、ちょうど一か月前(8月8日)に提出した研究計画書をたずさえて、口述試験。一部を紹介しますとこんな感じのテーマです。
●研究テーマ
創造力を引き出すプロセス及びツールに関する研究
●本研究の目的
1.CPS(創造的問題解決)の本質的プロセスを基本的な視座として、創造的アイデアの創出を通してビジネスマンが個人・チームの創造力を引き出すことについて理論を構築する。
2.構築した理論に基づいた実践的な「創造のプロセス」とそれを補助する「創造性育成ツール」の基本要件を確立する。
大学院の教官お二人を前に、この研究に至る背景、今後の研究の進め方、を説明しました。その後は、ディスカッションに近いやりとりをします。単に、試験にうかるためだけ、というだけはもったいない、とおもい、かなり本気で考えていることや、教官の方のコメントについて、自分の思うところをお答えし、いくつかの研究上、有益な指摘も頂きました。そこまで、できたので、受かるかどうかは別にして、この試験に臨んで悔いなし、と思いました。
その足で、仙台から、一路、滋賀県・琵琶湖へ。あすから始まるTRIZシンポジウムで発表をするためです。昔だったら、転籍試験があったら、それでいっぱいいっぱいだったのでしょうが、今は、もう、試験が終わったら移動の新幹線では、依頼された原稿のチェック、開発商品のためのプレスリリース原案づくり、など、次の仕事に取り掛かっていました。
試験の結果は、どうなるわかりませんが、だめであれ、OKであれ、この研究計画のテーマは、私が数年間で取り組んで形にしたい研究です。万難を排して、必ず、やりきると思います。
(そして、その成果は、挑戦する企業さんたちに、広くフィードバックしたい、ですね。その意味では、ぐずぐずしていられません。やらずにはおれない使命の一つ、だとおもったら、力ずよく進むのみ、です)