「創造技法」×「お話づくり」に挑む
さそうあきらさんの描かれた『おくりびと』を読んでいました。
本題の前に、少し周辺のことから書きたいと思います。
ブレインストーミング関連のことで、以前さそうさんにご連絡をいただいたのがきっかけで「人は如何にお話を創造するのか」ということをずっと考えていました。
大学で講義を持たれているさそうさんの講義ノートを読ませていただいたり、ガルシア・マルケスの「物語の作り方」を読んだりしていて、「お話の創作」というのは、モノづくりの創造とは、ある部分が大きく違うのだなぁと思ったり、していました。
創造の専門家とその後、ディスカッションの折に、人のお話を創造するはなんぞ?ということを話し合ったりもして。
そんな中、今年4月には、京都精華大学さんの「漫画家の卵さんたちのかよう学部」でさそうさんの持たれている講義で単発の講義をさせていただくことになりました。
「お話を創る」(オリジナルなストーリーを発想する)
そういうことについて、発想法の観点から、なにがいえるのか。発想法というものを、お話づくりに特化して、なにか実践的なメソッドに展開できないか。そういうことをずっと考えています。
さて、冒頭の「おくりびと」ですが、先日、デュナミスの新人歓迎会の席で、漫画の話題になったとき、坂上君から「さそうさん、おくりびと、かかれましたよね」といわれて、さっそくその晩、本屋で手に入れました。
原作があって、映画もあって、そのなかでの漫画、ということで、これまでの『神童』『マエストロ』とは、意味あいがちがうのかもしれませんが、最近の作品を知りたくて、読みました。
少し読んだら翌日に、とおもったのですが、読み始めたら、最後まで一気に読んでしまいました。
「没入感」
漫画のその世界に読み手が入って過ごす、そういうひきつける力のある作品でした。
人に感銘を与えるような作品。改めてすごい人だなぁと思いました。
一読して思ったのは「こういう世界を表現される方の講義枠で(私は創造手法については専門だけれど)どれだけのことをお伝えできるのだろうか」と、しばし、考えこんでしまいました。
でも、やります。
やらせていただくからには、私しか出来ない事を、自信を持って企画して、全力でやり抜く所存です。
「創造技法」×「お話づくり」というテーマをもとに、カスタマイズされた発想法を、考案してみたいと思っています。
人に感銘を与えられるような、創造手法の講義を、目指します。