アイデアの技法 マインドマップ
A3の紙とペンだけあれば良い、面白くって効果的な技法をご紹介します。トニーブザンという方の手法です。
人間の思考は、直線的なものではありません。ある事柄からいくつも何かを連想したり、時には関係のない話題同士がつながったりします。そういう思考の広がりは、脳の中にあるシナプスがいくつも腕を持っていることが関係しているのかもしれません。また、繰り返し行ったり考えることはシナプスが太くなっていつでもその思考回路はオンに近い状態のようです。
こうした脳の働きに極めて近いノート法として、マインドマップがあります。(私なりの解釈です。)さて、ざっくりとどんなものかというと、以下のような形になります。
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アイデア出ししたいテーマや整理したいテーマ「△△」を、紙の真ん中に、シンプルに書きます。そこから、「△△」といえば、「□□」。と思い浮かぶことをテーマの近くに書いて、それを丸で囲みます。そして、その中心の「△△」との間に一本線を引きます。基本的にはこれを繰り返します。このときに、思いつく思考の分だけ枝が伸び、伸びるたびにその神経経路となる幹を太くしていきます。多くの枝葉の伸びた経路にはぶっとい幹ができる、そういった感じです。伸びていった枝葉同士がつながるときもあります。このときには、他の線を横切って、えいっと、つないじゃってください。見た目が汚くなることはこの際、我慢。意外とこのつないじゃった線が重要なものを気が付かせてくれることもあるので、気にしないでどんどんごちゃごちゃにしてください。
アイデア出しはその発想がしなやかに、のびやかに、すいすいと感性の赴くままに進むことが良い場合が多いわけですが、このマインドマップの手法を用いてアイデア出しを行えば、驚くほど好きなだけアイデアが広がります。
なお、私はグループワークや打ち合わせメモのときにも、自然とマインドマップを使っていることが多いのですが、とてもすんなりとメモが出来ます。また、関係性を見直すときもとても楽です。ただ、そのときには、この幹を太くする、という作業は手間がかかるのでおこないません。上の図のように、細い直線でつなぐだけです。また、グループワークで最後にまとめるときなどには、出来るだけ多くの情報とリンクしているキーワードを見出して整理することになるのですが、そのときには、つながりの多さに応じて丸を何度も太くしていきます。そうすることで次第に言葉の海であるマインドマップから、みんなの意識の集積点が見えてきます。
(※)この技法は、大変奥が深いです。上記は私が4年前に本で読んでから我流で使って私なりの説明をしています。より詳しい情報や、本式の情報を知りたい方は下記をご覧ください。
詳細情報:mindmap.jp(詳しくかつ分かりやすいです。)
http://mindmap.jp/01basic/index.html
参考図書:ザ・マインドマップ
(私見)アイデア出しの観点からみると、マンダラートという3かける3のマス目を用いたものと、このマインドマップは同じく発想を広げるツールです。マンダラートは、中心1つに対して、8つ連想させる、という強制力を働かせるツールです。こちらは、中心一つに対して、いくつでも(1でも2でもいいし、8でも20でも良い)広がる気楽さ、脳本来の働きにそった思考展開が出来るツールです。テーマによって、あるいは、人によって、使いやすいものがあるようです。