アイデアの基礎体力=「インプット」×「アウトプット」
私は、アイデアの定義を先日掲載したとおり、「アイデアは既存のもの同士の新しい組み合わせ」と考えています。その考えからすると、アイデア出しには「既存のもの」をたくさん引き出しにもっておいたほうがいいということになります。また、「新しい組み合わせ」というアウトプットをたくさん出すには、一見関係のなさそうなモノとモノとを強制的に組み合わせて新しい組み合わせとして面白そうな切り口がないか、という作業が重要になります。一般的には関係なさそうなものは、頭の中でつながりがない(もしくは弱い)ので、アイデア出しのときにつながっていないモノ同士に新結合のための「力をかけてやる」わけです。
これまでご紹介してきたアイデアの技法は実は「既存のもの」をたくさん収集する、というためのものと、「新しい組み合わせ」をシステマチックにたくさん生み出すものがありました。
質の良いアイデアを生む可能性を高めるには、アイデアをたくさん出すことが重要なのですが、上述の通り、アイデアをたくさん出すための基礎体力を養うには
1.既存のもの・既知の知見をたくさん自分の中に取り込む
2.関係性の無いモノ同士の組み合わせを日々考えて、頭の外に出す(書き留める・話す)
ということを習慣づけていくことが効果的なようです。(2.の書き留める、というのは、読めないメモでもOKです。「頭から外に出す」作業がどうも効能があるようです。)