リバネスの坂本さん、来仙。
東京は四谷に、面白いベンチャーがあります。株式会社リバネス。
私の前職(某行政法人のフェローとして、デュナミスに常駐)時代の同僚で、リバネスさんに常駐していたメンバーがいた関係で、私にとっては「いったことは無いけれど、よく耳にしてる会社」でした。
当時の同僚、坂本さん(現在はリバネスに在籍)が仙台においでになったので、仙台城址へのミニ観光と、パルコでお茶をしながら1時間ほど、お互いの近況報告をしあいました。(後から、友人のTさんも合流。かれも少し前のフェローでしたから。)

坂本さんからうかがったリバネスの現在は実にわくわくするものでした。
科学技術を志す若者を育てる教育をする企業、とくにバイオ系━━、と、同社を認識していたのですが、それは彼らの一部であって、もっと大きな枠組みで活動をしているしっかりした会社でした。
今では、研究助成をおこなって、その対象もバイオに限らず自然科学の全般を対象にしているそうで、小額なれど、全国の未来につながる科学の芽を伸ばそうとしている姿勢とその具現には、感服しました。すごい。
また、彼らはサイエンスに興味を持たせる活動を広く展開して、実験の結果がわかっていることよりも分からないことをさせる取り組みもしています。その一つが、「無重力状態にもっていった種子は、どのような変化を受けるだろうか」という実験です。
え?まさか。。。。と思いましたが、そのまかさ、で、今回のスペースシャトルには彼らが託した種子がつまれているそうです。実際に宇宙から飛行士がその種を持っている映像も届くそうで、科学を志したことのある身には、ぐっと体温が上がるような、話でした。

その種子は、学校に実験用に配布され、無重力をへた種と、そうでない種を同時にそだてて、比較する、ということだそうです。
これが今年で3回目、ということで、もう過去に2度ほど、シャトルにのせて種を宇宙に持って行ったそうです。これには、わー・・・と、しばらく感嘆をもらして、しびれてしまいました。

他にも産業技術コミュニケーター人材育成プロジェクトなどにも携わっていて、リバネスさん、とても力強い成長をされているんだなあ、とおもってお話を伺っていました。
そんな感じの元同僚との再会でした。彼と再会でき、リバネスの今を聞くことができて、とても刺激になりました。いろいろ、やれること、あるなあ!と、力強いキモチが芽生える、そんな1時間でした。
ちなみに、出身地の話をしているときに、私の高校の先輩には椎名誠さんが、というあたりで、同社の社長の丸さんと私は同じ高校出身だと分かりました。市立千葉。私より3,4年あとの卒業のようで高校時代の接点は無かったのですが、あの坂の上の学びやでは、確かに、サイエンスの文化をそだてるところがありました。私は理数科にいたのですが、理数科だけは、福島の五色沼で、イオウ結晶堀とか、黄色ショウジョウバエの培養とか(これは寒天培地からつくり、F2世代まで赤目種を交配させるというもの。決して自然界に逃がしてはならないというそのハエは、参考書の写真が同高校でとられたもの、というぐらいの本格っぷりでした。この実験は、酢酸カーミンが実にくさい!ことで忘れがたい・・・)。科学の先生も個性的な方が多かったです。弓削愛一郎先生の陽気な授業は楽しかった(なんと、検索したら我孫子高校の校長先生になられていました)。そういう校風も、人材輩出に影響があるのかな、と少し思いました。
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補足:
タイトルの言葉、来仙(らいせん)とは、仙台に来ていただくことを、表現する言葉です。来日、とか、そういう類の一種。
ちなみに、脱線ですがシンガポールに来ることを「来星」というそうです。初めて聞いたときは、コリン星とか?そういうなんかのコンセプト的なものかとおもいましたが、ちがいました。シンガポールの当て字が星で始まるバージョンがあるので、こういうそうです。ほんとに脱線。