ベンチャー企業の成長段階別、事業立ち上げプロセス
4月20日。今日の仙台は朝からものすごく濃いもやがかかっていました。午後には急に雨が降り道に巨大水溜りが。青葉山周辺の道路は走るのが大変でした。
さて今日は、ある起業家さんの事業創造をサポートするために、分厚い本とかかりきりで、首記のプロセスを学んでいました。こういうときに紐解く、ベンチャー支援の辞書的な本があります。オーソドックスなティモンズ氏の『ベンチャー創造の理論と実践』、それから早大の松田先生ほか、日本人の複数の著者による『ベンチャー企業の経営と支援』の二冊です。二冊あわせてちょうど1,000ページほど。大抵の知りたいことについては実践的な知識がここに述べられています。首記のタイトルのプロセスを、”経営と支援”からみつけてじっくり読みました。
ベンチャー企業の成長段階別、事業立ち上げプロセス
「事業構想」段階
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「企画・開発」段階 (及び、→事業計画→企業設立)
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「試作」段階
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「事業開始」段階
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「事業拡大」段階
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「経営革新」段階
この6つの段階について次の視点から解説されています。
・企業(規模/成長性/収益性)
・経営者(資質)
・理念・ビジョン
・事業(戦略/コアスキル/システム)
・資源調達(人/金)
・管理(組織管理/実績管理/インフラ)
各フェーズの詳細→ ベンチャー企業の成長段階別事業立ち上げプロセス.ppt
今後の起業家支援においてこうした事業成長のモデルを頭において、現場での活動を効果的にしたいと思います。
なお”理論と実践”には「ベンチャー起業機会評価選択ガイド」なる13ステップからなる構造化された”問い”があります。24ページもあり、これに全て答えることが出来たらきっとその起業家にはすごい力がつくようなシートです。(P150~)私もかつてベンチャープランを書いたときには幾度かチャレンジしましたが、全てに答えきれたことはありません。
(参考図書)
松田修一、他『ベンチャー企業の経営と支援(第二版)』2000年、日本経済散文者
ジェフリー・A・ティモンズ『ベンチャー創造の理論と戦略(第八版)』2003年、ダイヤモンド社