演劇の手法が興味深く
昨日、あるところでの研修で演劇の手法をいかして創造的思考を、という話題が出ました。その時にある方が言ったのがとても興味深かったです。
「演劇の世界のやり方で、こういうのがあります。同じ文章をある場合は”喜劇”で読み合わせする。ある場合は”悲劇”で読み合わせする。たとえば、走れメロスのような作品を、喜劇、で読み合わせるとか、悲劇、で読み合わせるとか。作品は同じでも随分違うんです。」とのこと。
インプロビゼーション(即興劇)については随分前から話に聞いて興味があったのですが、ある意味、コンテキストが偶然の展開を重ねて創造されていく中で、そのコンテキストに会うように、直前の情報要素に、自分の即興で生成する要素をつなげていく。そういう部分には、「コンテキスト+コンテンツ=メッセージ」の構造にみる創造の構造が垣間見られるようで興味深いです。
古典の文章に、喜劇、というコンテキスト(流れ)を入れ込んで展開したり、悲劇、というコンテキスト(流れ)を入れ込んで展開する。これは、簡単なワークショップの準備運動にもなりそうです。すこし演劇の世界を取材したりしてみたいなぁと近頃思います。