ブレスト、4つのルール
Brainstorming rules(ブレインストーミングの4つのルール)を印刷用にしたデータをここに掲載しておきます。
ブレストのルール(IDEAPLANT version)
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ブレストのルール(IDEOの会議室バージョン)
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IDEAPLANTバージョンは、著作権を私たちIDEAPLANTが持っていますので、ご自由にお使いください(印刷、転用、改編などもOKです。創造的な社会を創るのに役立つのであれば、ご自由にお使い下さい)。はじめてブレストをするメンバーが使いやすいように、配慮して情報をデザインしてあります。
IDEOバージョンは、ルールが7つあります。通常の4つのルールに加えて「ビジュアルで示せ」「ひと時に1つの会話」「トピックにフォーカスを当て続けろ」が加わっています。このプラス3つも、興味深いですね。(IDEOバージョンは転載、改編はご遠慮ください)
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アイデア出しの組織(アイデアプラント)を運営している時に、ブレストをよく行います。ブレストとは、ブレーンストーミングの略称で集団で行う発想技法です。4つのルールがあります。ブレストの原典的表現はリンク先をご覧ください。以下は、私たちがやってみて経験したことを踏まえて、ルールをご紹介します。(通常、4つルールとして上げられる順番、表現、とは異なっています。説明についても、一歩踏み込み、意訳したものとなっています。)
1、質より量
たくさん出すと、いいのも出てくる。人の創造性にはそういう特性がある、らしい。
2、自由奔放・突飛な発想を歓迎
ばかげたアイデア、と思うなかれ。スケールのでっかいアイデア、未来のアイデアだ、と思おう。
3、ほかの人のアイデアに便乗
ブレストの参加者の意識として、その場で出されるアイデアは「私たちのアイデア」だ、と意識するようにします。「あなたの」「私の」という意識を捨ててください。ブレストの場でみんなが囲むテーブルの上に出されるアイデアは、いわば共有財産。私たちの手によってさらに、面白くしちゃいましょう。Aさんの意見に、BさんCさんがアイデアを発展させます。Dさんは戻ってもいいです。Aさんのアイデアついて、別の視点からDさんが便乗してもOK!もちろん、Aさんもさらに便乗OK!結合してもかまいません。Bさんが出したアイデアとDさんが出したアイデアをくっつけて、新しいアイデアを出してみてもよいです。
4、批判禁止
アイデア出しでは、批判者がいると場は急速に冷えます。脳みそがなぜか硬くなります。「それってお金がかかるよ」とか「誰もそんなのほしくない」とか「無理じゃね?」といいたくなったときには、それさえも活用しましょう。建設的な文章に言い換えます。「小さいお金だったらどういうアイデアになるか」「(もしそれをほしい人がいたとして)極めてまれなほしい人がもっと喜びそうな製品仕様は?」「成功確立が低ければ(たとえば1%だとしたら)、1000回同時にやると、10回成功します。だったら、いっぺんに1000回やるアイデアは」と、自問してみる。あるいは、チームの中でつぶやいてみる。
以上が、アイデア出しの組織で若いメンバーが自由奔放にアイデアを出すための工夫をいろいろとしてみた中で得られた独自の表現です。通常のブレストのルールとは多少異なる部分がありますが、ブレストの初心者にとって精神的な敷居を低く下げて、お互いの頭の中がひょいひょいっと自由にのぞけてお互いの頭脳を共同利用して、独創的なアイデアが創造されていく、ことがブレストの目的だと考えて、そのためにブレストの表現を若者向けに修正した、という感じです。