(6)「経営革新」段階
・この段階に入ると、すでにベンチャーマネジメントの領域を越えてきている。「ある1事業」の成長力は鈍化。新たな事業を立ち上げることが求められる。言い換えると、次々に新しい事業を立ち上げることができるマネジメント環境を整備する段階。
・この段階の最大の競争相手は「マーケット」そのもの。
・2つ目、3つ目の事業では、経営者自らがその事業に関われるという点で、企業の中で行うのが有利であることが多い。ただそれ以上の数になってきたときには、どうか。仕組みとして企業の中で新規事業を行うメリットを提供し続けることができる企業になることが、「経営革新」段階に入るための条件。
・企業参加者が共感できる理念・ビジョンの共有化が必要であるし、それに基づいた先見力のある事業ドメインの設定とコアスキルの先行的蓄積などが必要。そのためのインフラとしての事業システムはさらに強化されなければならないが、ただ、その一方で環境変化に対して柔軟でなければならない。また管理システムについても、参加者が納得できるシステム作りが必要。
・特に経営者には、これらの参加者の方向付けができるビジョンの提示とリーダーシップが求められる。