マインドマップが持つ特徴の一部。
マインドマップ、という放射状に伸びる思考方法をそのまま紙に転写していくような面白い方法があります。以前にもこのブログに書きました。『ザ・マインドマップ』(トニー・ブザン)を読み返してみて、面白い記述を見つけました。以下、引用します。(P208)
○プレゼンテーションと執筆作業のマインドマップの有効性
1、整理不足、失敗を恐れる気持ち、「執筆の行き詰まり」によるストレスや不安を取り除く。
2、新しい情報やアイデアを取り入れることで、連想のための「ひっかかり」を作り、創造性や独創性を高める。
3、プレゼンテーションや執筆の作業における、準備、構成、完成までにかかる時間を大幅に短縮する。
4、分析と創造のプロセスを常に管理できる。
5、プレゼンテーション、論文、研究発表、レポートなどの焦点が明確になり、高度に整理・統合されたものを作ることができる。
マインドマップの効能は面白いですね。不安やストレスの低減ができるいうことは、たとえば起業家のような人には重要です。ストレスマネジメント、というのは起業家の持つべき大切な能力、ともされています。
また、創造の仕事というのは発散と収束を分けて行うことが重要であるにもかかわらず、人間の脳というのは、絞っているときに突如アイデアを思いついてしまったり、アイデア出しの時に、結論を述べてみたくなったりします。こういうときにマインドマップでアイデアを展開すると発散と収束、あるいは、創造と構造化が同時に進むので、非常に活用しやすい方法なのかもしれません。
論点が自然と構造化され、全体の中で特に重点的に述べたい部分についての把握が簡単できるので、きわめて少ない推敲作業で原案を作ることができる場合があります。