会場でスライドがどう見えるか、を知る方法
会場でえらくスライドの文字が小さい、ということがあります。
作っている段階で文字の大きさが、会場で実際にどう見えるかをしることができると、こういうスライドを作ってしまうことを回避できます。
私は講演の時に、前日入りして会場を見ることが可能な時にはこの方法をおこなって、一晩でスライドの文字サイズを直すこともあります。
まず、会場の一番後ろの席に座り、次に、両手をぴんと伸ばして、スライドの投影大きさを指で囲みます。どのくらいの大きさにうつせるかは会場のスクリーンを下してもらってその幅で推定します。ない場合は、自立式のスクリーンが持ち込まれることを想定してその大きさぐらいの物体(ホワイトボードとか、柱と柱の間など)で図ります。
次にノートPCを立ち上げておいてPPTの編集画面をだしておき、指で作ったスライドのサイズまで画面の中のスライドの倍率を変えます。(たいていは、40%プラスマイナス10%ぐらいなのですが)
ノートPCを打つ時に、肘を伸ばして打つ人の場合は、この画面サイズで文字サイズをつくっていけば、非常に見やすいスライドができます。こんなにちょっとしか書けないのか、と驚くと思いますが、一番後ろの人まで読める文字というのは、そういう大きさなんです。
(なお、ときどき、この倍率が10%とかになるほど、画面が小さい会場があります。こういう時にはスライドに書かれている文字が相当に巨大でないと読めないことがわかります。会場そのものがセミナーに向いていないつくりではあるのですが、それでも見せる努力をするならば、文字サイズを、ところどころ、巨大にするようなスライドを作るようにしています。前の席の人には違和感がありますが、最後列の人も、最重要単語はなんとか見えている、ような作りのスライドです。(もちろん、配布物は普通の文字バランスでつくります。)