「つまらないアイデアだと思っても、まずその二歩を行け」
創造的認知という領域で、実験から言及されていることの一つに「単純な図形や記号を組み合わせて新しい図形を発想させる作業では、被験者は、初めは予想していなかった図形を、やっているうちに作り出す」というものがあります。
荒っぽくいいかえると「やっていくと、発想が出てくる」という部分が、人の頭の中にはあるわけです。経験的に人々が「手を動かしているうに、降りてくる」と呼ぶような部分というは、やはりありますね。
「そういう、こまけぇーこたぁーどーでもいーんだよ」という向きに、向けて一言で言うと、「つまらないアイデアだと思っても、まずはその二歩を進むべし」、という一語に尽きます。
動けば、見える景色が変わってくる。想像は、いわば、夜道の先、カーブの奥、そういうものなので、つまんないからといっても、臆せずに、ぐいぐい、歩き出せばいいんですよ。まずは、始めよ。
”でもさ、奥まで行ってもなんもなかったら?”
そういうことも、実際はあります。それは、残念ながら仕方ないですが、でも、独創に至るまでのステップ数は、経験則的な目安として、50~60歩なんです。それぐらいいくと、大抵は、何か見つかります。(それでもなにもないなら、それは、インプットを増やすべき時かもしれません。)