どうしてもお会いたい方がいます。
私には、数年越しでずっと会いたいと思っているある経営者の方がいます。遠く離れた地域にいる方で、大きなシンポジウムなどでお話を伺う機会が無いかとずっと機会を待っていたのですが、あいにく、なかなかその機会がありませんでした。
私は「はじめまして、あなたにお会いしたいです」というレターを書くことにしました。こういうことはめったにありません。なので、何度も書き直しては、きれいに書きすぎて意志が伝わらないと書き直していました。
結局は最初に書いた文章をほぼそのまま使う形で、お送りしました。私がこの方をぜひ宮城にお招きして多くの方にその話を聞いてもらいたいと本気で思っている人物です。書物とWEBでしかその方の生き方に触れたことの無い方ですが、私は20年かけて仙台を面白い街にしていく固い意志があり、この方の生き方をモデルにした発言を何度もしてきました。
その方に一度もお会いしたことなく、その方の生き方を語り続けるわけにも行かないとおもい、このたび、是非お会いしたいのです、とお手紙をお送りしてみました。
ビジネス文書としては不適切な表現も多く含んだその手紙をその方がどうけとめるか分かりませんが、どのようなご判断をされたとしても、構わない、とにかく思いを伝えたい、と腹を決めてお送りしました。
私は今、ある機関から来春のパネルディスカッションのコーディネータを依頼されています。もしその方にお会いでき、かつ、その方に主旨賛同いただけたなら、ぜひ仙台にお招きして、広く地域のチャレンジャーにその方に生き様、フィロソフィーを聞いていただきたいと本気で思っています。
私が社会に対してできることはごくわずか、です。私ができることは、明日の地域を作るチャレンジャーや志しある人に、そのチャレンジのお守りとなるような言葉や思いを届けること。だと思っています。もちろん、手法や戦略構築もお手伝いするわけですが、それは、表面的な話。私が本質的に起業家さんに提供しているものは、(NEDOフェローという硬い仕事を通してではありますが、)熱い思いを燃やし続ける情熱のカケラ、のようなものだと思っています。
起業家、といっても、企業に勤めている人も沢山います。「ほとんど何もないところから機会を利用して成長する場を作り出す人」「社会に新しい価値を作り出す人」はすべからく起業家、だと思い、支援しています。時には厳しいことも、相手の受け入れにくいことも言います。しかし、本質は、その人の情熱へのふいごでありたい、そう思います。
私がぜひともその方にお会いしたいのは、その方の生きかたを、私を通じて、何十人もの人に伝えたいと真剣な思いがあります。ぜひ、なんとしてでもその方にお会いしにいって来たいと思います。
来年の1月の公的イベントにお招きできるかどうか、やれるだけがんばってみたいと思います。