アイデアの技法「アイデア番付法」
アイデアが沢山でたら、その先は?という時に役立つ手法があります。
アイデアの収束の手法(1)「アイデア番付法」
(原典「カード分類法」)
まず、アイデアをカードにしておきます。
(これにはアイデア出しのフェーズで、ブレインライティング(BW)やカードブレインストーミング(CBS)を行っていると、スムーズです。)
やり方は極めて簡単、シンプルなチーム作業です。

まず、アイデアカードの中から二枚をとりあげて「このアイデアとそのアイデア、どっちがいいアイデア?」といいながら、チームで話し合います。
「じゃあ、こっちのほうがいいね。」となったら、よいほうを上に、そうでないほうを下に。

次は、アイデアカードの山から一枚とり、一番下のアイデアと比べます。「どっちがいいアイデア?」と。
一番下のアイデア(□□)よりもよければ、それよりも上。
次は、上のアイデア(○○)と比べます。○○と比べて、良ければ上、悪ければ下に。
こうして、単純な比較作業を、続けていくと、最後には、アイデアカードの山が、1番から20番までの順番に並びます。(アイデアが20個ならば。)
アイデアを順位付けするのは一般に簡単ではありません。この作業は、単純な比較作業を繰り返すだけで、チームのもつ価値観でアイデアの上位を抽出する方法です。作業に取り掛かるまでの説明が20秒で済む点も非常にこの手法のよいところです。
なお、「番付」と名づけたのは意味があります。横綱級、小結級、といった「アイデアの優劣つけがたし」状態を、並列に並べておくことを暗に許容している点です。優劣決めがたいアイデアは、大関級、だとして並列においておいて後で詳しく考えてもいいわけです。
補足:
この作業をしている中で、アイデアが更に出れば、それは新しいカードに書いて、アイデアの山に加えてください。アイデアを比較していくチーム作業を通じて、よりよいアイデアを自然と話し合う行為がでてくる効果もありますので。