等価変換理論
いま、ずっと読んでいる本があります。『図解でわかる 等価変換理論 技術開発に役立つ70のポイント』という本です。
等価変換理論を学びたいと思い、この本をじっくり読んでいました。まえまえから発想支援関係者のスライドに見ていた「等価方程式」に苦手意識があったのですが、表現はとっつきにくいですが、表現するところは分かりやすいものでした。そして私が最近気づきつつあるあることに大きな示唆を与えてくれました。
等価方程式
Σa
↑ cε
Aο = Bτ
vi→ ↑
Σb
これだけ見ると、なにやら難しい分けですが、意味はとてもシンプルです。
Aοから特有の条件群Σaを取り去ると、本質cεが抽出され、これに特殊な条件群Σbを加えるとBτが出来上がる。
つまり、
Aο-Σa=cε
cε+Σb=Bτ
(viは、観点(ものを見るときの角度や立場、考え方の方向性:開発目的にあった観点を1つ選ぶ))
なるほど…。
ある観点で、事象をみると、本質と副次的なものにわかれます。
その副次的なものを取り去り、こんどは、別の副次的な衣を本質に組み込みます。そうすることで、別のある事象になる、と。ここが基本ですね。
なお、それはある観点で、という部分がとても重要だと思います。ある観点で事象をみたときに、その事象の「要素」となるものが見出されます。そしてそれらの関係性がついで見出されます。つまり「構造」ですね。この用途と構造が本質となり、新しい衣を着せればまた別の事象になる。
しかし、別の観点で見れば、最初に抽出された「要素」は必ずしも要素化されはしません。観点が変われば要素となるべきモノが変わって然りです。そうすると構造も変わります。つまり抽出される本質が変わる、ということですね。どの観点で見るのか、あるいは見れるのか、が大切ですね。