志を高くして我が道を究める
「経営理念」がもつ意義はいくつかありますが、その一つは首記の言葉が意味するところではないか、と感じます。この言葉を分解してみると「志しを高く保つ」ことと「我が道を究める」ことの2つの要素が含まれています。
「我が道を究める」という言葉が、事業ドメインの適切な絞込み・ニッチトップを目指す戦略と深い関係がありそうですが、ビジネスに限定しない部分もありそうです。尊敬される起業家に感じられる一種の哲学感や「筋の通った」感なども関係するのではないかと思われます。
またかわり行く経営環境の中で変わらないでいるということは、環境に柔軟に合わせて対応してそのポジションを維持するための不断の努力がいると思います。その道にあり続けることの難しさを乗り越える技量と覚悟が必要なのだろうと思います。気概、とも。
「志しを高く保つ」ということは持続可能な競争優位の確立に必要な要素だと思われます。短期的な収益や利得の獲得なら人間社会のさまざまな欲望やギャンブル的な要素を含みながら獲得することもありえるかもしれませんが、長期的に反映を続けるにはそれでは難しい。長期的な高収益事業を達成するには苦しくても志しを高く保っていくことが重要なのかもしれません。
時折、「社会性」や「志し」や「理念」といったことがネガティブなイメージを伴っていることがあります。たくさんのサイトなどで、理念などがかなり立派に語られていますが、そのうち怪しいサイトは数ヶ月でなくなってしまいます。それを見た人はきっとそういう理念などの言葉を述べることをネガティブなものに関係づけてるのかもしれません。こうしたことを払拭し相手が自ら信頼したくなって信頼するというレベルに達するには、継続してその事業を行いその評判が自然に人々の知るところになる、ということが重要だと思います。この意味でも、「志し」にくわえてずっとそれを継続し「我が道を極める」くらいのタイムスケールが必要なのだと思います。
以上、「志しを高くして我が道を究める」に、互いに支えあう2つの重要な経営の要素が含まれている、という私見でした。