アイデアプラントの発想要素カード、試作の目線

前のエントリーをうけて、ちょっと、長い、くどいかもしれない、私の頭の目線を、述べてみます。
社会という全体的な対象、市場というあいまいな輪郭持った対象、こうしたものを人は理解しようとして「シンプルなモデル」をつくり、本質という有限の少ない要素でどの変化を記述しようとします。
このモデル化、という作業の本質は2段階でなされます。きわめてそぎ落としていうと以下のようになります。
一つ目:要素化。その対象の中で観察時間範囲ではそうそうはかわらないある種の物事であり、構成の最少部分といえそうなものを、人は「要素」として理解します。
二つ目:構造。要素と要素の間に一定の関係性をしだいにみいだしていきます。常にペアになって現れるもの、一定の距離をたもつもの、斥力がはらたいているもの、などなど。それらの関係性の束をまとめると、要素をくみあげる「構造」が記述できます。
こうして、「要素」と「構造」で対象物を再表現し、ダイナミックな変化をそのモデルでも表現できるようにチューニングして、説明のための思考おもちゃとして使われるようになります。
一つ前のエントリーに上げたカードは、その意味では「要素化」にあたる部分です。そして、要素セットしては、多分、たりないと思います。経験からすると、この3倍ある。ただ、それを得るには、すこし、社会が進む必要があるでしょう。
この要素同士に働く関係性を知っていくと、束ねて構造化をできると、ある種の物事を記述できるようになるでしょう。それがなんであるのか、は、今の時点ではノーアイデアです。(使い方アイデアあります?)