2010.09.30 アイデアの技法 ブレインストーミングの運営方法拙著『アイデア・スイッチ』に、「創造的に頭を使うスイッチ」という内容が4章にあります。ブレインストーミングのルールや、その発展的な方法二段階ブレスト(先What後Howブレスト)などを解説しています。 大変光栄なことに、”ブレインストーミングの実践方法を若手社員などに話してください”という依頼を企業さんや公的機関の方からいただき、たびたび講義をしています。 その時に研修企画者の方から事前に「ブレストの中で何をするかは、(本を見て)わかりましたが、ブレストを取り巻く前後の部分はどうすればいいのですか?」というご質問をよくいただきます。そこについても講義では説明しています。 『アイデア・スイッチ(続編)』を世の中に出せることがあれば、ブレストの周辺部分についても載せたいところです。今はこういう形で講義などで直接ハウツーをお伝えしていますが、機会の無い読者さん向けに少しでも参考になればということで、スライドを掲載してみます。 スライド ブレインストーミングの運営方法(スライド) このスライドを、Wordファイルにしてみたら1ページになりました。それも掲載してみます。中身は一緒です。 ブレインストーミングの運営方法 この講義の後、実際に前に数名、希望者に出ていただいて、ホワイトボードをつかって即興のブレストをします。ブレスト的な創造的会話の場作りという非言語部分を見てもらいます。 私石井がブレストが上手いかどうかは自分では分かりませんが、『創造的な考えを引き出す(ブレストの)ルールを援用してどのように会話をしていくか』をみてもらっています。”石井程度の話力でもそれなりにブレストの進行ってできるんだなぁ”と見た人に安心してもらうのが実際の効果、でしょうか。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 追記 「ブレストの人数って何人ぐらいがいいの?」 この質問がもっとも広くたずねられています。私はこう答えます。 「3人から6人。多くても7人ぐらいです。」「それを越える時は、グループを2つに分けてそれぞれでブレストをしてもらい、後にアイデアを統合する”小グループ発想、後に統合、方式”をとるといいですよ」と。 ”ブレストの進行役が2名もいないよ”というときには、ブレインライティングが有効です。ブレインライティングの最適人数は6人ですが、実践では4名とか8名とか10名やることもあります。沢山人がいる場合は4~6名になるようにグループに分け、各グループが同時平行でブレインライティングをします。進行役が1人でも大丈夫です。 どこまでいけるかといいますと、実績的には、某大学の大教室で200人でブレインライティングをしたことがあります。これでも十分実践できました。某研究開発型企業さんが、記念イベントで、社員数百名をホールに集めてやった事例があります。かなりの工夫が凝らされていたのも事実ですが、一人の進行役でその場を回したすごいケースです。 « ブレストにおける一番強いタイプの批判 研修企画の打ち合わせからの気づき »