産学官の若手で構想もくもく。
7月23日。産学官連携のコーディネータをしていますが、自分自身が産学官連携の一プレイヤーとして参画する割合も次第に増えてきました。
これは、大学発ベンチャーに駐在するタイプのコーディネータ(NEDOフェロー)ならではのことだと感じます。コーディネータが単につなぎ役から「創る」機能を担っていく、そんな事例はこれから徐々に増えると思われます。それから「構想する力」も、重要性を増すと思います。
そういえば、私がNEDOフェローになって一番初めにサポートしたある研究者起業家さんは、私の支援の範囲を上りきって、着実にフェーズを上げていました。秋から、さらに、ステージを一つあげて、さらに構想実現に近い場所へ行かれるそうです。
彼の案件で、起業家チームと一緒になって描いた構想は、3年先と20年先の2段構えでした。その3年先のものは、臨機応変に修正をうけていき変更されているでしょう。20年先のゴールへ彼が次々上がっていくのを見て、一緒にそれを構想をしたものとしては、大変うれしく思います。
起業家さんや研究者さんの「もやもやした思い」をヒアリングし、「要件定義」するのが現在のコーディネータ(橋渡し役)のベストパフォーマンスだと思います。しかし、その先には、材料を最適な事業へとデザインする―事業構想する―ことが、コーディネータの付加価値の未来像としてあるのではないか、と思っています。